「セブ島に行くなら、アイランドホッピングは絶対やったほうがいい」
ガイドブックにもSNSにもそう書いてあるけれど、いざ調べ始めると疑問だらけではないでしょうか。
- 島がたくさんあるけど、結局どこに行けばいいの?
- 料金の相場は?表示価格以外に何かかかる?
- 旅行日程が雨季に当たってしまったけど大丈夫?
- ツアーを使わず、自力で行ったほうが安い?
この記事は、2017年からセブ島で貸切アイランドホッピングツアーを運営している当社が、こうした疑問に現地の実データと本音で答える完全ガイドです。
先に要点だけまとめます。
- 所要時間は1日(9:30〜14:30が標準)、マクタン島の港から出発
- 料金相場は1人3,000〜6,000ペソ前後。人数が多いほど1人あたりは安くなる
- BBQランチと入島料はツアー料金に含まれているのが一般的
- 雨季でも催行率は93〜96%。中止を決めるのは雨ではなく「波と風」
- 自力手配は安くなるとは限らない。ツアーのほうが安いことも
それでは、順番に解説していきます。
アイランドホッピングとは?30秒でわかる基礎知識
アイランドホッピングとは、マクタン島の港からバンカーボート(アウトリガー付きのフィリピン伝統ボート)に乗って、セブ近郊の離島を1日で2〜3島めぐるアクティビティです。
「アイランドピクニック」と呼ばれることもありますが、同じものです。

基本の流れはシンプルです。
- 朝、ホテルまで送迎が来てそのまま港へ
- 海洋保護区でシュノーケリング
- 離島に上陸して、ビーチ遊びやBBQランチ
- 午後、港に戻ってホテルへ
マクタン沖はセブ島とボホール島に挟まれた内海で、外洋のような大きな波が立ちにくい海域です。ライフジャケットの着用も義務付けられているため、泳げない方や小さなお子様連れでも参加しやすいのが特徴です。
セブ島のオプショナルツアーの中で、ジンベエザメツアーと並ぶ二大定番。
ただしジンベエザメの拠点オスロブが片道3時間かかるのに対し、アイランドホッピングはホテルから港まで15〜1時間。移動で消耗しないのが大きな違いです。
行ける島は5つ。目的別の選び方と徹底比較

アイランドホッピングで行ける主な島は5つあります。まず全体を比較表で見てください。
| 島名 | 移動時間 | 入島料 | 特徴 | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|
| カオハガン島 | 約45分 | 100ペソ | 「何もなくて豊かな島」。素朴な島時間 | のんびり過ごしたい人 |
| ヒルトゥガン島 | 約30分 | 100ペソ | 海洋保護区。魚の数はセブ近海随一 | シュノーケル重視 |
| パンダノン島 | 約60分 | 300ペソ | 白砂とエメラルドの海。圧倒的フォトジェニック | 写真重視・SNS映え |
| ナルスアン島 | 約40分 | 300ペソ | 島より長い桟橋が有名 | 桟橋で写真を撮りたい人 |
| ソルパ島 | 約25分 | 100ペソ | マクタンから最も近い。ただし岩が多い | 正直、おすすめしません(理由は後述) |
※入島料は変更されることがあります。(2026年8月時点)
なお、当社を含む多くのツアー会社では入島料もランチもツアー料金に含まれているため、現地で別途支払う必要はありません。自力手配の場合はすべて現金で必要になります(詳しくは後述)。
それぞれの島を詳しく見ていきます。
カオハガン島|「何もなくて豊かな島」

日本人にゆかりの深い島として知られ、「何もなくて豊かな島」という言葉とともに紹介されてきました。
派手なアクティビティはありませんが、島の人々の暮らしがすぐそばにあり、木陰でのんびり過ごす時間そのものが目的になる島です。当社の基本コースで上陸島にしているのがこの島です。
入島料は外国人100ペソ(フィリピン人は75ペソ)。島内では地元の方の手作り雑貨やキルトが買えます。
飲み物や軽食も売られていますが、離島なので値段は高め。ランチの持ち込みが可能な島なので、ツアーのBBQランチもご希望があればこの島で楽しむことができます。

ヒルトゥガン島|シュノーケリングの本命はここ

「島に上陸する」というより「島の周りの海に入る」のがヒルトゥガンです。
周辺一帯が海洋保護区に指定されて長く、魚の数と種類はセブ近海で随一。ボートから海に入った瞬間、足元をカラフルな熱帯魚の群れが通り過ぎます。
シュノーケリングはボートから直接エントリーするスタイルです。ライフジャケットを着たまま浮かんでいるだけで、目の前に魚が寄ってくるので、泳ぎが苦手な方でも問題ありません。
当社のツアーでも、シュノーケリングスポットとして最も利用頻度が高い島です。

パンダノン島|「天国に一番近い島」の名は伊達じゃない

セブのアイランドホッピングで人気の島です。真っ白な砂州がゆるやかにカーブを描き、その両側に宝石のようなエメラルドグリーンの海が広がります。
「天国に一番近い島」というキャッチフレーズは大げさに聞こえますが、上陸した瞬間に納得する人がほとんどです。
マクタンからのボート移動は5島の中で最も長く、60〜90分。それでも一番人気であり続けるのは、移動時間に見合うだけの景色があるからです。
ランチの持ち込みができる島ですが、食事にはコテージを借りる必要があります(1コテージ150ペソほど・現地払い)。グループで1つ借りて、荷物置き場兼日陰の拠点にするのが定番の使い方です。
砂州は引き潮の時間帯のほうが大きく現れ、写真も綺麗に撮れます。当社ではその日の潮位表を見て、パンダノンに最適な時間に上陸できるよう当日のルートを組んでいます。

ナルスアン島|島より長い桟橋を歩く

海の上をまっすぐ伸びる長い桟橋が、この島のシンボルです。桟橋の上から見下ろす海は透明度が高く、歩いているだけで魚の群れが見えます。
島自体は30分もあれば一周できる小ささな無人島ですが、桟橋での写真を目当てに訪れる価値は十分。
島には海上レストランがあり、ビュッフェ形式の食事(850ペソ)もあります。ただし正直に言うと、離島価格のわりに内容は普通です。
また、この島は飲食物の持ち込みが禁止されています。ボートや他の島で飲む分には問題ありませんが、ナルスアンに持ち込むことはできないので注意してください。
周辺は海洋保護区に指定されており、桟橋近くでのシュノーケリングも楽しめます。

ソルパ島|正直に言うと、おすすめしません
マクタン島からボートで25分ほどの、最も近い無人島です。
「近いなら良さそう」と思うかもしれませんが、実際は小さく、岩が多く、これといった見どころがありません。
当社では標準コースに入れていません。他の島と比べてしまうと、貴重な1日を使う場所ではないというのが、正直な評価です。(どうしてもという希望があれば対応はしています)
近さを理由にソルパを組み込んだ格安ツアーもあるので、ツアー選びの際は行き先の島名を必ず確認してください。
結局、どう組み合わせるのが正解?
当社の実際のコースをもとに紹介します。
- 基本の2島コース:カオハガン島(上陸・BBQランチ)+ヒルトゥガン島(シュノーケル)— 9:30〜14:30。島時間と海の両方を無理なく楽しむ王道
- 一番人気の3島コース:パンダノン島(上陸)+ヒルトゥガン島(シュノーケル)+カオハガン島(上陸)— 9:30〜15:30。写真も海も島時間も全部楽しむフルコース
迷ったら3島コースが一番人気です。
なお当社のツアーでは、当日の天候と潮の満ち引きを見て、シュノーケリングと上陸の順番をその日のベストに組み替えています。
引き潮のタイミングでビーチに行っても魅力が半減してしまうからです。固定スケジュールで回らないのは、貸切ツアーだからできることです。
1日のモデルスケジュール【基本の2島コースの場合】

「朝から夕方まで丸1日潰れるんでしょ?」と思われがちですが、実は標準コースは14:30に港へ戻ります。
午後のスパやディナーの予定と両立できるのも、アイランドホッピングの良いところです。
基本の2島コース(カオハガン+ヒルトゥガン)の1日はこんな流れです。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 8:30〜9:15 | ホテルへお迎え(セブ市内8:30頃/マクタン島内8:45〜9:15頃) |
| 9:30 | 港からボート出港 |
| 10:00頃 | ヒルトゥガン島の海洋保護区でシュノーケリング |
| 11:30頃 | カオハガン島に上陸。ランチ |
| 12:30〜14:00 | ビーチ遊び・島散策・自由時間 |
| 14:00頃 | 島を出発 |
| 14:30 | 港に帰着。そのままホテルへお送り |
3島コース(パンダノン+ヒルトゥガン+カオハガン等)の場合は、終了が1時間延びて15:30帰着になります。

ここで大事な注意をひとつ。上の表はあくまで目安で、シュノーケリングと上陸の順番は当日入れ替わることがあります。手抜きではなく、むしろ逆です。
潮の満ち引きと天候を見て、「引き潮でビーチが微妙な時間に上陸しない」「海が一番きれいな時間に海に入る」ようその日のベストを組んでいるためです。
固定スケジュールのツアーでは、この調整ができません。
出発時間は変えられる?
当社のような貸切ツアーなら可能です。
実際によくいただくのが「ホテルの朝食をゆっくり食べてから出発したい」というリクエストで、11時などの遅めの出発にも対応しています。
ただし現地からの本音を言うと、昼過ぎなどのあまり遅い出発はおすすめしません。
朝食を楽しみたい場合は、出発を少し遅らせつつ終了時間も後ろへずらす(弊社では16:00帰着まで対応可能)のが現実的な落としどころです。
料金相場【2026年版】いくらかかる?何が含まれる?

相場観:1人3,000〜6,000ペソ
セブのアイランドホッピングツアーは、大きく分けて「乗合ツアー」と「貸切ツアー」があります。
| 比較項目 | 貸切ツアー(当社など) | 乗合ツアー(OTA・大手サイト等) |
| ボートの利用 | 自分たちのグループ専用 | 他のグループと同乗 |
|---|---|---|
| ツアー時間の変更 | 出発・帰着時間の調整が可能 | 固定スケジュール(変更不可) |
| 島での滞在時間 | 融通が利く(「海を延長したい」等が通る) | 時間厳守(時間が来たら一斉移動) |
| ランチ(BBQ) | グループ専用(個別リクエストにも対応) | 他のグループとシェア(個別対応不可) |
| ホテル送迎 | 直行(待機時間なし) | 他のホテルを複数回ってから港へ出発 |
| 料金目安(2名) | 乗合より高くなるケースが多い | 割安なことが多い |
| 料金目安(3名〜) | 人数割りで安くなる | 割安なことが多い |
参考までに、当社の貸切ツアーと、一般的な他社ツアー(貸切・乗合)の料金目安を比較してみました(2026年8月時点・1人あたりの料金)。
| 参加人数 | 貸切(弊社ツアー) | 貸切(他社の相場) | 乗合(他社の相場) |
|---|---|---|---|
| 2名 | 3,700ペソ〜 | 約4,500〜7,000ペソ | 約3,500〜6,000ペソ |
| 3-4名 | 3,000ペソ〜 | 約4,000〜6,000ペソ | 約3,000〜5,500ペソ |
| 5名以上 | 2,600ペソ〜 | 約3,500〜5,000ペソ | 約2,500〜5,000ペソ |
他社の相場は、主要予約サイトや現地ツアー会社を参考にした目安です。乗合ツアーは人数が増えても1人あたりの単価は大きくは変わりません。
貸切だと高くなると思われがちですが、表を見ていただくとわかる通り、3名以上なら他社の「乗合ツアー」よりも弊社の「貸切ツアー」のほうが安くなるという逆転現象が起きることがあります。
最初から「貸切は高い」と除外して比較するのは、もったいないです。
なぜ当社の貸切ツアーはここまで安いのか?

「完全貸切で自由度も高いのに、なぜ他社より安くできるのか?」と疑問に思われるかもしれません。
現地で自社運営している立場から、コストの裏側を正直にお話しします。理由は大きく2つあります。
1. 圧倒的な自社ボートの保有数
ツアーの時だけ外部からボートをレンタルして催行する会社も多い中、当社はアイランドホッピングだけに特化し、十分な数の自社ボートを保有しています。
間に他社を挟むレンタル代や中間マージンが発生しないため、根本的なコストを低く抑えられます。
2. 日本人スタッフを乗せず、人件費をカット
セブ島のツアーでは「日本人ガイド同行」を売りにするところもありますが、日本人スタッフを1人ボートに乗せるだけで、フィリピン人スタッフ5〜10人分の人件費がツアー料金に上乗せされることになります。
当社はあえて日本人スタッフを同乗させず、海を知り尽くした現地のフィリピン人スタッフのみでご案内することで、価格を大幅に下げています。
日本人スタッフとフィリピン人スタッフのスタイルの違い
「フィリピン人スタッフだけで大丈夫?」と不安に思われるかもしれません。
たしかに英語が苦手だと細かな意思疎通は難しいですが、簡単な英単語とジェスチャーで十分伝わります。なにより、当社のスタッフは日々日本人のお客様をご案内しているため、日本人の好みやツボを熟知しています。
そして貸切ツアーの場合、スタッフが前に出すぎず、お客様だけのプライベートな空間を保てることのほうが重要だと、当社では考えています。
分かりやすく、それぞれのスタイルの違いを表にまとめました。
| 項目 | フィリピン人スタッフ(当社) | 日本人スタッフ同行(他社) |
|---|---|---|
| 言語・コミュニケーション | 簡単な英単語とジェスチャーでOK (常に日本人をご案内しているため、好みを熟知) | 100%日本語が通じる安心感 (細かな要望をその場で伝えやすい) |
| ツアーの雰囲気 | 南国特有の陽気さとホスピタリティ (現地の空気感を味わえます) | きっちりと丁寧な接客 (日本のサービス基準に近い安心感) |
| 距離感・プライベート感 | お客様だけの空間を邪魔しない (前に出すぎず、必要な時だけサポート) | つきっきりでのガイド (常に一緒に行動する形になりやすい) |
| ツアー料金 | コストを抑え、格安で提供できる (自社スタッフのみで運営するため安い) | ツアー代金が跳ね上がる最大の理由 (スタッフ1人につき最低3,000ペソ以上のコストが上乗せ) |
フィリピン人特有の陽気でホスピタリティあふれる性格はアイランドホッピングとの相性が抜群で、実際ご利用いただいたお客様からは「スタッフとの交流が楽しかった!」というお褒めの声が圧倒的多数です。
年に1件ほどスタッフに関するご指摘をいただくこともありますが、本当にごくわずかで、いただいたご指摘はすでに改善済みです。
通常の旅行では、現地のフィリピン人と直接コミュニケーションを取る機会は意外と少ないものです。現地スタッフならではの空気感を、ぜひ楽しんでみてください。
現地で追加でかかるお金は?
ツアー料金に主要なものが含まれているので、実は離島で必要な現金はわずかです。
- お土産や追加の飲み物用に1人500ペソもあれば十分
- パンダノン島に行く場合はコテージ代150ペソほど(現地払い)
- できれば100ペソ札で用意しておくと、島での買い物がスムーズです(高額紙幣はお釣りないことがよくあります)
セブ島アイランドホッピングの料金相場と人数別プラン比較
セブ島のアイランドホッピングの料金相場は、「他グループとの相乗り混載ツアー」か「専用ボートの完全貸切ツアー」かによって大きく変わります。一般的な他社相場と、当社(ベスト・オブ・セブ)の人数別料金の比較は以下の通りです。
| 参加人数 (1名あたり料金) | 一般的な混載ツアー相場 (他グループと相乗り) | 一般的な貸切ツアー相場 (他社プライベート船) | 当社の完全貸切ツアー (ベスト・オブ・セブ) |
|---|---|---|---|
| 2名様で参加 | 3,500〜4,500ペソ前後 | 6,000〜6,500ペソ前後 | 3,700ペソ〜 / 名 |
| 3〜4名様で参加 | 3,500〜4,500ペソ前後 | 5,000〜5,500ペソ前後 | 3,000ペソ〜 / 名 |
| 5〜7名様で参加 | 3,500〜4,500ペソ前後 | 4,500〜5,000ペソ前後 | 2,600ペソ〜 / 名 |
| 8〜10名様で参加 | 3,500〜4,500ペソ前後 | 4,000〜4,500ペソ前後 | 2,300ペソ〜 / 名 |
| 11名様以上で参加 | 3,500〜4,500ペソ前後 | 3,500〜4,000ペソ前後 | 2,100ペソ〜 / 名 |
💡 知っておきたい!2名でも混載並み、3名以上なら「完全貸切」の方が安くなる!
一般的な混載ツアーは、何人で申し込んでも1人3,500〜4,500ペソほどかかります。一方、当社の完全貸切ツアーなら2名様でも1人3,700ペソ〜(混載相場と同等)、3〜4名様なら1人3,000ペソ〜、5〜7名様なら2,600ペソ〜、11名様以上なら2,100ペソ〜と、人数が増えるほどお得になります。
知らないグループと相乗りする混載ツアーよりも、自分たちだけでボートを独り占めできる貸切ツアーの方が安くて圧倒的に快適です。
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アイランドホッピングは「自力(個人手配)」と「ツアー」どっちがお得?
「マクタン島の港まで自分で行って、現地の船頭さんと直接交渉すればもっと安くなるのでは?」と考える方も多いですが、結論から言うとセブ島のアイランドホッピングは自力手配(個人手配)の方が割高になり、トラブルのリスクも高いためおすすめしません。
| 項目 | 港での自力手配(個人交渉) | 当社の完全貸切ツアー |
|---|---|---|
| ボートチャーター代 | 1隻 3,500〜5,000ペソ前後 ※観光客価格(ふっかけ交渉)が多い | 基本料金にすべて込み |
| 各島の入島料・環境税・ シュノーケルフィー | 島ごとに1人 100〜300ペソ×島数 (現地で毎回現金払い) | 基本料金にすべて込み |
| マスク・ ライフジャケット | 別料金レンタル(1人 200〜400ペソ) ※メンテナンス不良のマスクに注意 | 基本料金にすべて込み (清潔な器材を無料貸出) |
| ランチ代 | 島のレストラン等で各自実費 (1人 800〜1,000ペソ前後) | 基本料金にすべて込み (+200ペソで豪華BBQに変更可) |
| 安全性 | × 無許可ボートのエンジントラブル懸念 | ◎ 正規登録の大型バンカーボート使用 |
ツアー会社はどう選ぶ?OTA・日系・現地直営の違い
同じアイランドホッピングでも、申し込み先は大きく4つのタイプに分かれます。
「どこから申し込むか(窓口)」と「誰が実際のツアーを行うのか(運行)」に注目すると、価格のからくりや自由度の違いがよくわかります。
業界の構造を含めて、正直に表にまとめました。
ツアー申し込み先 4つのタイプと比較
| タイプ | 申込窓口 | ツアー運行 | メリット | デメリット | 費用の傾向 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① 大手予約サイト(OTA) | 自社 | 提携先 | アプリから簡単に予約できる | 乗合が中心でスケジュールの融通はなし | 高い (中間マージン) |
| ② 日系ツアー手配会社 | 自社 | 提携先 | 予約時の日本語サポートが手厚い | 予約変更・キャンセル時、手数料がかかることが多い | 高い (中間マージン・日本人) |
| ③ 日系ダイビングショップ | 自社 | 自社 | 日本人スタッフが同行する安心感 | 乗合か貸切かなど事前確認が必要 | 比較的高い (日本人人件費) |
| ④ 現地直営の貸切(★当社) | 自社 | 自社 | 貸切のためスケジュールや行き先の自由度が圧倒的に高い | 日本人スタッフは同行しない | 安い (中間手数料ゼロ) |
結論として、とにかく手配の手軽さだけを優先するなら「① 大手予約サイト(OTA)」が便利です。日本人スタッフにどうしても横にいてほしい場合は「③ 日系ダイビングショップ」が選択肢になります。
ですが、「価格を抑えつつ自分たちだけのペースで自由に楽しみたい」という場合は、「④ 現地直営の貸切ツアー(当社)」が最もコストパフォーマンスが高くなります。
選び方の結論
- とにかく手配の手軽さ重視 → OTA
- 2名以上で、価格と自由度を両立したい → 現地直営の貸切
- どこに頼むにせよ確認すべきこと → 総額(含まれるもの)、天候中止時、予約変更・キャンセル時の規定
ひとつ現地からの実務的なアドバイスを。予約の際、送迎の乗車場所と降車場所を別々にできるかも聞いてみてください。
「朝はセブ市内のホテルから乗って、帰りはマクタンのモールで降ろしてほしい」といった動きができると、1日の効率がまったく違います。当社では貸切専用車のため、こうした調整も可能です。
貸切と乗合、どっちを選ぶべき?【両方運営した会社の結論】

アイランドホッピング選びで最初に決めるべきなのが、実はここです。
先に当社の立場を明かしておくと、当社も2020年までは乗合ツアーも運営していました。価格は貸切の3分の2ほどで、安さを求める方には選ばれていました。
それでも現在、全コースを貸切に切り替えています。両方を実際に運営して、満足度がまったく違ったからです。
まず違いを表で整理します。
| 比較項目 | 貸切ツアー(当社など) | 乗合ツアー(OTA・大手サイト等) |
| ボートの利用 | 自分たちのグループ専用 | 他のグループと同乗 |
|---|---|---|
| ツアー時間の変更 | 出発・帰着時間の調整が可能 | 固定スケジュール(変更不可) |
| 島での滞在時間 | 融通が利く(「海を延長したい」等) | 時間厳守(時間が来たら一斉移動) |
| ランチ | グループ専用(個別リクエストにも対応) | 他のグループとシェア(個別対応不可) |
| ホテル送迎 | 直行(待機時間なし) | 他のホテルを複数回る |
| 料金目安(2名) | 乗合より高くなるケースがある | 割安なことが多い |
| 料金目安(3名〜) | 人数割りで安くなる | 割安なことが多い |
乗合を実際に運営してわかった「満足度の差」
乗合ツアーの満足度も低くはなかったのですが、それよりも貸切ツアーの満足度が圧倒的に高かったのです。
島とシュノーケリングの時間を自分たちで決められない
乗合では、自分たちはまだ海の中の魚に夢中でも、時間が来れば全員移動です。逆に早く上がりたくても、他のグループを待つことになります。
貸切なら「シュノーケリングをあと30分延ばして、そのぶん島は短めに」というその場のリクエストが通ります。
ランチをシェアしなくていい
乗合のランチは他のグループとシェアするため、「遠慮して好きなものが食べづらい」「知らない人と向かい合って食べるのが少し気まずい」という声も聞かれます。
貸切なら完全なプライベートランチなので、自分たちのペースで気兼ねなく食事を楽しめます。
当社では「魚が苦手なので肉を多めに」「アレルギーがあるのでこの食材を抜いてほしい」といった事前リクエストにもできる限り対応しています(無料)。
シェア形式ではこうした個別対応ができません。
待ち時間がない
当社では送迎車もすべて貸切にしています。コストはかかりますが、他のホテルを回って他のお客様を乗せてから港に向かう、という時間が発生しません。
貸切ツアーでは、お迎えの時間、ツアーの開始・終了時間も調整可能です。
せっかくのセブ島旅行、限られた時間を有効に使ってほしい、というのが理由です。
結論
- 1人旅で、予算最優先 → 乗合が現実的
- 2名以上、特に家族・グループ → 貸切。3名以上なら価格でも逆転し得る
- 子連れ・シニアと一緒・海が初めての人がいる → 迷わず貸切。ペースを自分たちで決められる価値が一番効く場面です

ツアーを使わず「自力」で行ける?現地のリアルを正直に書きます
「ツアー会社を通さず、港でボートを直接交渉すれば安いのでは?」
検索でもよく調べられている方法なので、現地で毎日海に出ている立場から、実態を正直に書きます。
結論から言うと、可能です。ただし思っているほど安くならず、リスクは確実に増えます。
まず知っておくべき「客引き」の仕組み
マクタン島のリゾートエリアを歩いていると、日本語で「アイランドホッピング?」と声をかけてくる客引きがいます。港の周辺でもよく声がかかります。
ここで知っておいてほしいのは、声をかけてくる彼らは、船を持っていないということです。
客引きは仲介者で、実際のボートオーナーとの間に入ってマージンを取ります。つまり客引き経由で申し込んだ時点で、「直接交渉だから安い」という前提がすでに崩れています。
ボートの質と、安全面の現実
直接交渉で出てくるボートは、ツアー会社が使うものと比べて小さく、状態の良くないものが多いのが実情です。
そして、ここが一番大事な点です。セブのボートツアーは本来、コーストガード(沿岸警備隊)の出航許可を得て運航します。
海が荒れれば出航禁止の判断が出ますし、当社含め正規のボートはコーストガードと無線でつながっています。
ところが港の直接交渉で出てくるボートは、必要なライセンスを持っていないことがほとんどで、無線設備もなく、むしろコーストガードに見つからないように運航しているのが実態です。
つまり自力手配では、天候判断も安全も、すべて自己責任になります。
穏やかな日なら問題は起きないかもしれません。ただ、天気が崩れたときに連絡が来ない、万が一の時に助けを呼べない環境だということは知っておいてください。
食事と入島料は全部別。合計するといくら?
港で交渉して乗るボート代は、あくまでボートだけの値段です。
- 基本ランチは付きません。島で食べるなら、ナルスアン島の海上レストランのビュッフェが850ペソ(正直、値段のわりに普通です)、カオハガン島の売店も離島価格で高め
- 入島料も別途現金。パンダノン300ペソ、ナルスアン300ペソ、ヒルトゥガン100ペソ、カオハガン100ペソ(外国人)
- ライフジャケットやシュノーケリングマスクも要確認
そしてボート代自体も、日本人が交渉して思うほど安くなりません。最初から高めにふっかけてきますし、値切っても限度があります。
すべて込みのツアーのほうが安く付くことも多いのが現実です。
それでも自力で行くなら:交渉で必ず確認すること
ここまで読んでも自力で行きたい方のために、揉めないための確認項目を挙げておきます。
交渉時にすべて明確にしないと、あとで「それは別料金だ」というトラブルがほぼ必ず起こります。
- 料金はボート1隻の総額か、1人あたりか
- 入島料は込みか別か
- 燃料代は込みか別か
- 何時から何時までか(帰りの時間を曖昧にしない)
- 行き先の島を島名で指定したか
- ライフジャケットは人数分あるか
全額前払いは絶対にNG
そして、自力手配(港の客引きとの直接交渉)における一番大事なルールをお伝えします。絶対に、出発前に料金を全額(100%)支払わないでください。
正規のツアー会社であれば、防犯上「海に大金を持ち歩かなくて済むように」と事前のカード決済や出発前の集金が基本です。しかし、身元が不確かな個人ボートの場合は全く別です。
支払いは「ツアーを終えて港に無事に帰ってきてから全額後払い」にするか、もし相手が前払いを要求してきても「出発前に50%、帰港時に残りの50%」で交渉するのが鉄則です。
大げさに聞こえるかもしれませんが、過去に実際にあったトラブルとして、「最初に全額を支払った結果、最初に上陸した島で置いて行かれた(そのままボートが逃げてしまった)」という信じられない事件を耳にしています。
個人交渉での全額前払いは絶対にNGです。
自力手配が「アリ」なケース
たとえば「カオハガン島だけ2時間行って帰ってくる、食事もいらない」というような、短時間・1島だけのシンプルな使い方で、英語での交渉が苦にならないなら、選択肢にはなり得ます。
ただ、多くの方にとってセブ島旅行は一生に何度もあるものではないはずです。
その貴重な1日を、ボートの質も安全体制も不確かな賭けに使うことは、事情を知っている立場からはおすすめしません。
ベストシーズンはいつ?雨季でも大丈夫?
乾季は12〜5月。ただし雨季との差は思ったより小さい
セブの気候は乾季(12〜5月)と雨季(6〜11月)に分かれます。ベストシーズンはもちろん乾季で、特に3月は年間で最も海が安定します。
ただ、「雨季=アイランドホッピングできない」は誤解です。セブ島では1年中海に入れますし、アイランドホッピングも毎日催行しています。
当社の過去3年間の実績では、雨季でも月別催行率は93〜96%。乾季の平均97%と比べても、差はわずか2ポイントほどしかありません。

理由は2つあります。
1つ目、セブの雨季は日本の梅雨と違う
セブの雨季は、一日中降り続くのではなく、「朝〜昼は晴れ、午後にスコールがザッと来て止む」のが典型パターンです。
午前中に海に出るアイランドホッピングは、雨季でも一番きれいな時間帯を使えます。
むしろ、強烈な日差しで暑すぎる乾季より、疲れず楽しむことができます。
2つ目、中止を決めるのは雨ではなく「波と風」
出航の可否はコーストガードの出航許可で決まり、コーストガードが見ているのは風と波です。
小雨や曇りでは中止になりません。中止になるのは台風や低気圧で海が荒れたときです。
月別の催行率データ、中止が決まるタイミング、振替・返金の仕組みは、こちらの記事で実データを全公開しています。

旅程の組み方で一番大事なこと
アイランドホッピングは、旅行の初日か2日目に入れてください。最終日は避けましょう。
万一天候で中止になった場合、滞在中に予備日があれば別日に振り替えられますが、最終日だと振替のしようがありません。
この予備日の有無が、特に雨季の旅行では満足度を大きく左右します。
アイランドホッピングの持ち物チェックリスト
荷物は驚くほど少なくて大丈夫です。実際に毎日お客様を見ている立場から、リアルなリストを出します。
| 区分 | アイテム | 理由・現地からのアドバイス |
|---|---|---|
| 必須のもの (絶対に必要) | 水着 | ホテルから着用してくるのが正解(港や島の更衣室は簡易的) |
| タオル | 海から上がった後の防寒・体拭き用 | |
| 日焼け止め | 海のダメージを考えるならサンゴに優しいリーフセーフタイプを | |
| サングラス・帽子 | ボート上の日差し・照り返しは想像以上 | |
| 現金500ペソ程度 | お土産や飲み物用。島はお釣りがないことが多いため100ペソ札を用意 | |
| スマホ用防水ケース | 写真撮影用。これがあれば高価な水中カメラがなくても十分 | |
| ツアー代金・交通費 | 当日払いの場合 | |
| あると快適 (推奨) | ラッシュガード | 日焼け防止。特にシュノーケリング中は背中が強く焼けます |
| 酔い止め薬 | 船に弱い自覚がある方は乗船30分前に服用 | |
| 帰りの着替え | 濡れたまま送迎車に乗りたくない方用 | |
| ビーチサンダル | 島は砂浜ですが、脱ぎ履きしやすいものが一番楽です | |
| 不要なもの (持参しなくてOK) | シュノーケル&ライフジャケット | ツアー料金に含まれています(安全規定で着用必須) |
| フィン(足ひれ) | 不要。ライフジャケットで浮くため泳ぐ必要がなく、ボートの乗り降りで邪魔になります |
泳げない人・子連れでも楽しめる?

結論、問題ありません。
むしろアイランドホッピングは、セブのマリンアクティビティの中で最も間口が広いツアーです。
泳げない方へ
ボート航行中とシュノーケリング中は、コーストガードの規定でライフジャケットの着用が義務です。つまり全員が必ず浮きます。
ヒルトゥガンのシュノーケリングは、ライフジャケットで浮かんだまま顔を水につけるだけで魚の群れが見える場所なので、「泳ぐ」必要がそもそもありません。
実際、当社のお客様にも泳げない方はたくさんいらっしゃいます。
子連れの方へ
マクタン沖は内海で波が穏やかなうえ、貸切ツアーなら子どものペースに合わせて滞在時間を調整できます。「子どもが飽きたら早めに島を出る」「昼寝の時間に合わせて帰着を早める」といった調整は、乗合ツアーではできません。
また、島選びにもコツがあります。カオハガン島は波がほとんどなく、遠浅のビーチが続くため、小さなお子様の水遊びや砂遊びに最適です。
反対に、ヒルトゥガン島は沖合でボートから海に入るスタイルで多少の流れもあるため、小さな子どもにはあまり向いていません。
お子様の年齢や体力に合わせて「ヒルトゥガンのシュノーケルは短めにして、カオハガン島でのんびり過ごす」といった柔軟なアレンジができるのも、貸切ツアーならではの強みです。
シニアと一緒の方へ
ボートの乗り降りはスタッフがサポートします。
心配な点(膝が悪い、長時間の日差しが不安など)は予約時に伝えておくと、当日の動きを合わせられます。
よくある質問(FAQ)
実際にお客様からいただく質問を、多い順に載せています。
まとめ:後悔しないアイランドホッピングのために
長い記事になったので、要点をもう一度。
- 島選びは「シュノーケルのヒルトゥガン+上陸のカオハガン」が基本。写真重視ならパンダノンを加えた3島コースが人気
- 料金は総額で比較する。入島料・ランチ・送迎が含まれるかで実質価格が変わる
- 3名以上なら貸切が乗合より安くなることもある。時間の自由度は貸切が圧倒的
- 雨季でも催行率93〜96%。旅程の初日〜中日に入れて、最終日は避ける
- 自力手配は安全とは言えない。価格メリットも実は小さい
- 荷物は水着・タオル・日焼け止めがあればほぼ足りる
セブの海は、写真で見るより実物のほうがきれいです。この記事が、その1日を最高のものにする助けになれば嬉しいです。
当社ベスト・オブ・セブ・アイランドホッピングは、2017年からセブ島で貸切専門のアイランドホッピングツアーを運営しています。
旅行者の方はもちろん、セブ在住の日本人の方、法人・語学学校の団体様にも多数ご利用いただいています。
前日18時まで予約可能、2名様1人3,700ペソ〜。日程が決まっていなくても、「この日程ならどの島がいいか」といったご相談だけでもお気軽にどうぞ。








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