
セブ島旅行に行く方やセブ島留学中の方、少し長めにセブ島に滞在するなら「ボホール島」に足を伸ばしてはいかがでしょうか。
ボホール島では世界遺産や大自然を堪能できるアクティビティがたくさんあります。
セブ島にもアイランドホッピングやジンベイザメツアー、自然を利用したアクティビティなど魅力的な観光地が多いですが、ボホール島ではさらに雄大な自然を楽しむことができます。
筆者である私もセブ島に滞在した経験があり、ボホール島観光にも行きました。周りの日本人のほとんどがボホール島に行っていたので、日本人からの人気も高いことが伺えます。実際にボホール島に行ってみると、セブ島とは一味違った体験ができました。
そこで今回は、ボホール島の魅力やおすすめのスポットを紹介します。セブ島観光を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ボホール島とは
ボホール島はセブ島の南東部に位置し、セブ島からも高速フェリーで約2時間ほどで行ける島です。
フィリピンで10番目に大きい島で、面積は東京都2個分の大きさ。車があれば1〜2日ほどで観光できます。主にセブ島観光のプランに組み込んで訪れる人が多いです。
人口は約114万人、現地の人だけでなく海外の移住者も増えています。年間を通して暖かく治安も安定しているので、長期滞在をする人も多いです。
実際にボホール島に滞在しましたが、穏やかな空気が流れていて、老後にゆっくりと暮らしたいと感じました。
言語の人が使う言葉はビザヤ語になりますが、みなさん普通に英語が話せます。英語さえできれば気軽に観光でき、英語が話せない人でもGoogle翻訳などを利用すれば問題なく観光できるでしょう。
ボホール島はどんな島?
ボホール島は島の半分が大理石に覆われており、チョコレートヒルズなどの丘や洞窟が多いことで有名です。
とにかく自然豊かで、小さい猿「ターシャ」の見学、大自然を生かしたアクティビティなど観光客に人気のスポットが数多くあります。
観光地は集中しているので、セブ島から日帰りでも十分に楽しめる島です。早朝にセブ島を出発すれば、夜には帰ってこれるほど気軽に行けてしまいます。
私もボホール島へは日帰りで行きましたが、十分に楽しむことができました。
ただ往復で4時間ほどかかりますので、ゆっくり楽しみたい人はホテルに宿泊することをおすすめします。
ボホール島への行き方
ボホール島へ自力で行く方法をご紹介します。
セブシティ港からフェリーでアクセスします。セブシティ港に行けば複数のフェリー会社がズラッと並んでおり、行き先を伝えればチケットを購入できます。
おすすめは「OCEAN JET」というフェリー会社です。早朝6時から1時間ごとに運行しているので、乗り遅れてもすぐに次の便に乗船できます。
ただし毎朝チケット売り場が混んでいるので、かなり早めに行くか、あらかじめチケットを購入しておいた方がいいでしょう。
セブ島のアヤラモールでチケットが購入できるので、前日に入手しておくとスムーズに乗船できます。
またボホール島に到着したら、車かタクシーをチャーターしてください。
ボホール島に着くとタクシーやバンに乗らないかと客引きが声をかけてきますので、乗りたい人は交渉をしましょう。
ぼったくりや英語での交渉が不安という人は、あらかじめツアーに申し込んでおいた方が良いです。
私は友人たちと交渉をして、大きめのバンをチャーターしました。
相場は1日5000ペソ(約1万円)で、友人6人で割って1人1700円くらい。個人交渉の場合には別途で食事代や入園料などがかかりますが、1日5000円程度あれば十分に楽しめると思います。
人数が多いほど安くなりやすいので、少人数の人はツアーの方がお得かもしれません。
2018年11月、ボホール島に新空港がオープンしました。作ったのは日本の企業です。日本からの直行便の噂は今の所ありませんが、セブ島からの飛行機が便数が増えれば、行きやすくなりますね。
ボホール島の観光・アクティビティ
それではボホール島の過ごし方やおすすめの観光スポットを紹介していきます。
自然の神秘「チョコレートヒルズ」
ボホール島で外せない観光地と言えば「チョコレートヒルズ」です。石灰石でできた山々が1200以上も連なっており、展望台から360°見渡せます。
4〜6月の乾季になると、山々が茶色になりチョコレートに見えることから「チョコレートヒルズ」と呼ばれています。私が訪れた時は緑色でしたが、日本人の間では「抹茶チョコレートヒルズ」の愛称で親しまれていました。
石灰石でできた丘は、樹木が育たないため、草に覆われたフォルムになっているようです。
地元の人からは「巨人が喧嘩をして石を投げ合った時にできた」「マグマによって海底が隆起した」など、様々な言い伝えが残っています。
よく「世界遺産」と言われていますが、それは間違いです。このチョコレートヒルズ含め、ボホール島には世界遺産はありません。
フィリピンで、現在世界遺産登録されているのはこの6箇所です。
1. トゥバタハ岩礁自然公園 自然遺産 / 1993年
2. フィリピンのバロック様式教会群 文化遺産 / 1993年
3. フィリピン・コルディリェーラの棚田群 文化遺産 / 1995年
4. 古都ビガン 文化遺産 / 1999年
5. プエルト-プリンセサ地下河川国立公園 自然遺産 / 1999年
6. ハミギタン山地野生生物保護区 自然遺産 / 2014年
ただ素晴らしい自然の神秘であることには変わりないので、いつか世界遺産になる日が来るかもしれませんね!
メガネザルの「ターシャ」見学
ボホール島には「世界で最も小さなメガネザルの1つ」と呼ばれるターシャが生息しています。体長は約15cmほどで、手のひらにすっぽりと収まってしまうほど小さい猿です。
見る前に注意事項を説明されますが、とてもストレスに弱い生き物なので起こしたり、カメラのフラッシュやライトは厳禁です。オートで光らないよう気を付けてください。
正確には日本語だとメガネザル、英語だとターシャと言います。ボホール島のターシャは、正確にはフィリピン・ターシャと言います。実際見ると、写真で見る以上に小さくてかわいいですよ。
でも夜行性なので、みんなが見に行く時間には寝ています(笑)
現在はタ-シャ保護観察区域でのみ見学ができ、スタッフに案内をしてもらいながら園内を探索します。また見学が終わった後は、ターシャのグッズ販売も行われていますので、お土産を購入したい人にもおすすめのスポットです。
ちなみに世界最小のメガネザルは、インドネシアのスラウェシ島のピグミーメガネザルだそうです。ターシャが体重100gぐらいなのに対し、ピグミーメガネザルはその半分の50gほど。
ジャングルを駆け抜ける「バギー体験」
ボホール島では、チョコレートヒルズを眺めながらジャングルを駆け抜ける「バギー体験」ができます。年齢制限もなく、初心者や子供でもバギーに乗車でき、カップルからファミリーまで幅広い層に人気です。
二人用のバギーもありますので、小さい子供連れの人でも問題なく楽しめます。
料金ですが1時間コースで1000ペソ(約2000円)ほど。ガイドさんが先導をしてくれて、色んな場所に連れて行ってくれます。
またチョコレートヒルズが見えるので、ガイドさんが写真を何枚も撮影してくれます。インスタ映えするような撮影ポイントを色々回ってくれるので、SNSに写真を投稿したい人におすすめです。
個人的にボホール島で一番楽しかったアクティビティなので、気になる方は行ってみてください。
ランチを食べるなら「ロボック川クルーズ」
「ロボック川クルーズ」を目当てに、ボホール島に来る人もいます。竹細工で作られた船で口ボック川を下りながら、フィリピンの伝統的をビッフェ形式で楽しめるツアーです。
鶏肉や豚肉を串焼きにしたものや、フィリピン風焼きそば、ボホール島で採れたシーフードなど、様々な料理が並びます。フィリピン料理は日本人好みの味付けのものが多いので、食べ物が不安という人でも安心です。
また川下りの途中に小さな村に立ち寄って、地元の小学生による伝統ダンスや舞踊を見学できます。もちろん子供達のダンスに加わって、一緒に踊ることもできますよ。
私も「ロボック川クルーズ」に参加しようとしましたが1時間以上の待ちだったので、他のレストランにしました。もし確実に行きたいのであれば、ツアーに申し込んでおくとよいでしょう。
ボホール島のクチコミ体験談
現地では600ペソでロボック川のクルージング、450ペソでジップライン、50ペソでターシャ、490ペソでチョコレートヒルズの下でバギーに乗りました。私個人としては、ジップラインが1番楽しかったです!空を飛んでる気分でした。全部楽しくて一日充実でした。
日本のツアー会社から申し込むと1日6000ペソもかかるそうです。自分たちでも充分上手く回れるので、ツアーに申し込まなくても大丈夫だと思います。船のチケットは先に取っておくほうがいいと思います。
二泊三日の旅行でしたが、八名の団体旅行だったので、ホテル代込みで1万円で楽しむことが出来ました。もしも簡単な旅行ならばこちらにプラス飛行機代なので、比較的リーズナブルに楽しむことが出来ます。
旅先は、ジップライン・チョコレートヒル・メガネザルのターシャ・川を渡る船での食事、2日目はビーチ・3日目は船を借り切って島あらゆる島を横断しました。
フィリピンは物価も安いので、こんな体験ができてこの値段はかなり大満足です。ただ、安宿なのでシャワーが弱い、チョコレートヒルは正直こんなものかで終わるレベルだったりと、がっかり名所は多々ありました。
まとめ
今回はボホール島の観光地やおすすめのスポットを紹介しました。
セブ島から2時間ほどの距離にあり、大自然が満喫できるボホール島。セブ島とは違う一面があり、個人的にはセブ滞在中に行った観光地の中で最も満足度が高かったです。
これからセブ島に滞在する方や、ボホール島観光を考えている方は、ぜひ本記事を参考にして計画を立ててみてくださいね。
日帰りで行く方も多いですが、ツアーで効率的に回っても朝5時発、帰りは夜7時ぐらいとかなり大変です。
可能であればボホール島で一泊するというのも良いと思います。1泊2,000ペソぐらいの安いホテルから5つ星ホテルまでありますので、検索してみてください。
パングラオというボホール島の西側には、雰囲気の良いアロナビーチというビーチもあります。白い砂浜が広がっており、ビーチとレストラン、ホテルが一体に作られているので、欧米の旅行者にも人気があります。
あまり可能性は高くはありませんが、天候不順の場合には船が欠航する場合があります。注意点として、日本への帰国前日はボホール行きは極力避けたほうがいいと思います。