セブ島留学やダイビングなどで、知名度が急上昇中のフィリピンのセブ島。
今回は「どうすれば格安でセブ島旅行を楽しめるか」とことん紹介していきます!
東南アジアなどを中心とするアジア圏への旅行は日に日にハードルが低くなっています。今や格安航空の目覚ましい成長と台頭で往復2万円以内、そうでなくとも4万円未満ということも珍しくはなくなりました。
しかしながら航空券が安くても、必ずしも総合的に安くなるという保証があるわけではありません。重要なのは安い時期と滞在エリアを見極めることです。
これをするだけでもお得に行ける可能性が格段に広がります。ピークシーズンであっても経由地をを工夫すると、航空券を安く買えることもあります。
また、個人手配とパッケージツアーでどちらがお得かという点も忘れてはいけません。パッケージツアーは割高になりやすいイメージがありますが、必ずしも常にそうでもないからです。
それでは、「セブ島に安く行く方法」をご紹介します。
セブ島への行き方・航空券
セブ島への直行便はある?
日本からは3都市に限って直行便が運航しており、所要時間は概ね4~4時間半前後です。
就航しているのは、東京(成田)、大阪(関西)、名古屋(中部)の3都市です。ただし、名古屋については毎日の運航ではないので注意したいところです。
日系の航空会社はなく、フィリピン航空とセブパシフィック航空、エアアジア・フィリピンの3社です。
詳しい航空券代については、次の項目で解説していきます。
日本からのセブ島への往復航空券運賃
それでは往復運賃を見ていきましょう。今回は東京、大阪、名古屋に加えて札幌、福岡、沖縄からの運賃も「skyscanner.com」をもとに調べてまとめましたので参考にしてください。
なお、航空券代は執筆時点の2019年12月調べ、春休みシーズンである3月のものです。
東京(成田)
東京(成田)からはフィリピン航空がセブ島から直行便を就航しており、所要時間は約4時間半です。
ただし往復運賃は高く、86,347円~からです。これでは格安とは程遠いのですが、実は直行便にこだわらなければ一気に引き下げることができます。
乗り継ぎの発生するルートだと往復36,736円~からで、韓国のジンエアーでソウル(仁川)経由が最安です。所要時間は10時間前後かかってしまうのが難点ですがお財布には優しいルートです。
LCCのセブパシフィック航空は、常に往復4万円ぐらいで購入することができます。ただ、基本料金では預入荷物は含まれないので注意が必要です。タイミングが難しいですがプロモチケットを販売している時だと、往復1万円ぐらいで購入できることもあります。
大阪(関西)
大阪(関西)からも東京(成田)と同様、フィリピン航空が直行便を就航させています。直行の場合の往復運賃は59,730円~と、東京発着に比べると3万円近く安くなります。
ただ、これでも格安とは断言しきれないので、乗り継ぎの発生するルートで改めて調べてみることにしました。
乗り継ぎが1回発生するルートでは東京のときと同じように、ソウル(仁川)経由のものが37,176円~からでヒットしました。航空会社も同様に韓国のジンエアーです。
名古屋(セントレア)
週1~2日ほど運行のない日もありますが、こちらもフィリピン航空が直行便を就航させています。ここでは運賃はさらに下がり、45,271円~とフィリピン航空の直行便にしては安い運賃です。
なお、中国東方航空の上海(浦東)経由で39,270円~がありますが、わずか6,000円前後で時間を考慮すれば、ここは直行便を使った方がお得と言えるでしょう。
札幌
札幌(新千歳)からは直行便がないのですが、往復運賃は意外にも安いです。ここでも東京や大阪のときと同様にソウル(仁川)経由が最安値になっており、ジンエアーを使って往復36,666円~です。
福岡
こちらも札幌と同様にセブ島までの直行便はありません。乗り継ぎ1回で往復運賃は32,320 円~と、今回紹介するルートの中で最も安いです。
航空会社はタイガーエア(台湾のLCC)で、経由地は台北(桃園)です。福岡からは台北経由とソウル(仁川)がメインです。
那覇
最後に紹介する沖縄もセブへの直行便はありません。この場合はジンエアーのソウル(仁川)経由が35,056円~が最安値です。他にタイガーエアで台北経由でアクセスすることも可能です。
マニラ経由を推奨しない理由
フィリピンの首都であるマニラで国内線で乗り継いで、セブにアクセスするルートもありますが実はあまりおすすめできません。
理由は2つあり、第1にマニラ(ニノイアキノ)は滑走路混雑などに伴う遅延が日常的に発生していること、第2に乗り継ぎが極めて難しいということです。
特に後者の理由が大きく、マニラの空港は最も乗り継ぎにくい空港のひとつとして悪名高いです。
それはターミナル間がかなり離れていること(ターミナルが4つあり、ターミナル間移動の有無は航空会社による)、必ずしも順番通りに運行しないシャトルバス(しかも有料!)、急ぎでタクシーを使う場合はふっかけられる可能性があること、そして何より最低でも30分から1時間はターミナル移動に割く必要があることが理由に挙げられます。
ですから、マニラでの乗り継ぎはなるべく避けた方がいいです。
行き方のまとめ
東京、大阪、名古屋からは直行便がありますが、実際にはソウル(仁川)を経由すると、一気に安くなる場合がほとんどです。
他に目を付けるべきルートとして台北経由もありましたが、マニラ経由については乗り継ぎの難しさから避けた方がいいです。
セブ島のホテルの相場と目的別おすすめエリア
縦に長いセブ島ですがホテルの相場はどのようになっているのでしょうか?また、どのエリアに滞在するのがいいのでしょうか?
ホテルの相場
セブ島の宿泊にかかる相場は物価の安さとの関係なのか、2019年12月現在で3月の宿泊費用を「Booking.com」で調べたところ、最安値は1,478円でした。これはセブ島中心部のセブシティーに多く見られるゲストハウスなどが含まれていたためです。
そこで、市内のホテルと海沿いリゾート、加えて民泊の3つのカテゴリーに分けて調べてみました。
セブ市内のホテル
セブ島全体での最安値は1,478円~でしたが、ゲストハウスも含みます。
ホテルというカテゴリーに限定して調べても、なんと差は決して高いものではありませんでした。むしろ激安と言えます!
1,938円~となっており、ゲストハウスを含めた場合と比べてもプラス500円前後なので、アメニティーが充実しているホテルに泊まった方がお得と言えます。
5,000円ぐらいのホテルなら、豪華とは言えませんが、不自由なく泊まることができます。
マクタン島海沿いのリゾートホテル
リゾートというとバリやハワイなどに代表されるように「優雅で割高、超高級」というイメージがあるかと思います。
しかし、セブ島ではそのイメージが一気に覆されるような相場になっており、なんと2,326円~になっています。ただこれは理由があり、主にセブ島南部に多いので注意が必要です。
ジンベイザメで有名なオスロブなどで、3,000円代から9,000円代で推移しています。セブ市内、マクタン島からは約100km、車で4時間の距離です。
シャングリラホテルなどの高級ホテルが並ぶマクタン島のビーチ沿いでは、安いホテルでも1万円ぐらいから、シャングリラホテルでは30,000円以上はします。
▶︎【シャングリラ】セブ島No1のリゾートホテル・宿泊レビュー付き
民泊(AirBnB)
こちらについてはAirBnBを使って時期を絞らずに調べました。民泊の特徴としてはアパートなども利用できるところで、住んでいるような感覚で旅行できると評判です。
最低価格は1,294円~、5,000円前後のところが多く、セブ島中心部のアパートなどを安く利用できます。
ほとんどはセブ市内のコンドミニアムです。短期間の旅行の場合にはおすすめの方法ではありません。自炊もできるので、長期でのんびりステイされる方向けと言えます。
目的別おすすめエリア
先述した通りセブ島は縦に長い島で、かつ空港のあるマクタン島(ビーチエリア)とセブシティ(セブ島の中心部)に分かれています。そこで目的別に滞在したいエリアをこれから2つのエリアに大別して紹介していきます。
リゾート感はないが便利なセブシティ
最初に紹介するのはセブ島の中心部になるセブシティです。マクタン島と違いリゾート感はなく、むしろ都会ではありますが最も安く宿泊できるところでもあります。
目安としては、同じレベルのホテルでもセブシティとマクタン島だと、セブシティは約半額かそれ以下です。その代わりビーチはありませんし、プールもあったとしても小さめなものが多いです。
アクセスの利便性も高いので主にセブシティを拠点に観光をする場合やビジネス訪問にも便利です。なお、セブシティはリゾートではないとは言えども実は観光名所は豊富です。
中でも特に大航海時代の象徴のひとつでもあるマゼランクロスや、フィリピンに最初にキリスト教が伝わった当時を物語る教会などもあります。
▶︎【セブ島市内観光】定番観光地から最新インスタスポットまで一挙紹介
海を楽しむならマクタン島
特にビーチリゾートやマリンアクティビティーなど、とにかく海を楽しみたいという方にはマクタン島のホテルがおすすめです。
空港もマクタン島にあるため、セブシティへレストランやショッピングへ行く予定がなければ、マクタン島内のみでセブ島旅行が完結します。
また、先述したようにリゾートというカテゴリーの宿泊施設は主に南部にまとまっていると共に、マリンアクティビティーを楽しめるところも南部に多くがまとまっています。
ホテル相場と目的別滞在エリアのまとめ
セブ島は、海外の他のリゾート地と比べてホテル相場は全体的に安いです。
安く滞在できるセブシティはリゾート感こそないものの、観光名所やレストランが豊富なのでセブ島観光の拠点として、またビジネス利用などの際に滞在エリアとして選ぶといいでしょう。
2、3泊の旅行で、海メインならマクタン島がおすすめです。
個人手配とパッケージツアーはどっちがお得?
セブ島旅行を格安で楽しむ上でもうひとつ意識したいのが、個人手配とHISなどのパッケージツアーとの違いです。
パッケージツアーとは簡単に言えば「航空券から宿泊、その他観光などのアクティビティ」をパッケージにまとめたものです。対する個人手配は、文字通り航空券や宿泊、観光などその他アクティビティを自分で手配、アレンジする手法です。
それぞれのメリット、デメリットをまとめながらどちらがお得か見ていきましょう。
個人手配:航空券、ホテル予約は自分で手配
多くの場合は個人手配の方が財布に優しいことが多いです。特に宿泊についてはパッケージツアーでゲストハウスなどの格安宿を利用するということはほぼあり得ないので、この点でアドバンテージを発揮します。
航空券でも個人手配の方が時間のかかるルートではあっても安く確保しやすいです。費用面以外でもメリットとしては自分が泊まりたいホテルを自由に選べる、つまりスケジュールの自由度が高いというところがあります。
例えばツアーでは日本早朝発の飛行機だとしても、これを個人手配で行えばゆとりをもって遅めの出発にしたり、もしくは早めたり、そしてその時の気分に合わせていきたいところを自由自在にアレンジできます。
ただし、個人手配はホテル調べから全て自分でやらなければいけないですし、意外に時間もかかります。
これが旅行の楽しさの1つでもありますが、お手軽さという面ではこればかりはパッケージツアーには敵いませんし、実はセブ島の場合はパッケージツアーと個人手配とで費用が大きくは違わない場合も多いです。
パッケージツアー:HISなどのツアーから選択
前項でほぼネタバレしてしまいましたが、メリットとしては航空券から宿泊などに至るまで一括手配できるのが、とにかく楽な点です。
特にセブ島の場合は、先述したように個人手配との費用の差は決して大きくはない場合が多いので、忙しくて自力で各個手配する暇がない場合などにアドバンテージを発揮します。
また海外旅行初めてなど、自力のみで旅行する自身がないという場合でもアドバンテージを発揮するので、このような場合は心強い存在であるのは確かです。パッケージツアーの場合は空港からホテルへの送迎もある点もメリットです。
ただし、スケジュールの自由度がなくなるという点では致命的です。そのため、こだわりが強い方にしてみれば少し物足りない旅行になってしまうというリスクがあり、こればかりは個人手配にはかないません。
特に仕事が忙しく長期間の休みが取れない方やお子さん連れの場合は、パッケージツアーのスケジュールにマッチできない可能性もあり(深夜や早朝発着がある場合)、個人手配の方が無難と言えるでしょう。
またHISなどで格安の「ホテル未定」ツアーを選ぶと、マクタン島ではなくセブ市側のホテルになります。ホテルにもこだわりたい方は、HISなどのツアーでもホテルが選べるツアーを選択しましょう。
個人手配かパッケージツアーのまとめ
費用面から言えばほぼ引き分けですが、手軽さを重視するのであればパッケージツアー、自由度を優先するのであれば個人手配に、それぞれ軍配が上がります。
まとめ
「セブ島の格安旅行を楽しむ方法」ということで紹介させていただきました。
宿の安さはもちろん、費用面で個人手配とパッケージツアーがほぼ引き分けだったというのは驚きでした。これが今後セブ島に行かれる皆様の参考になれば筆者としては大変嬉しい限りです。
それではセブ島でよい旅をお過ごしください!
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