セブ島オスロブのジンベイザメ【完全ガイド】

セブ島オスロブのジンベイザメ

セブ島の現地人気ツアーであるジンベイザメウォッチングをご存知でしょうか?

オスロブという田舎の港町でジンベイザメと接触するほど近くで泳ぐことができるアクティビティです。オスロブはセブ島中心部ではなく、距離にして約120km、車で3,4時間の場所です。

サメと言ってもジンベイザメは危険性はありません。

この記事ではツアーの詳細や注意点、現地までの行き方などを、セブ島で3年ほどツアーガイドをしている私がご紹介します。

※この記事は、オスロブのツアーガイドをしている方に書いて頂きました。ベスト・オブ・セブ・アイランドホッピングのツアー内容ではありません。

目次

ジンベイザメとは

ジンベイザメとは
ジンベイザメは世界最大の魚類です。日本では沖縄の美ら海水族館や大阪の海遊館、北陸ののとじま水族館など4ヶ所の水族館で見ることができます。

ですがやはり飼育は難しく、近年でも何頭かのジンベイザメが亡くなってしまいました。

大きくなると体長10メートルを超えますが、水槽が6メートル程度の水族館だと、成長する前に野生に帰してしまいます。セブ島では10メートルを超えるジンベイザメたちと一緒に泳ぐことができます。

オスロブのジンベイザメウォッチング

ここで見られるジンベイザメは全て野生で、網で囲って飼っているわけではありません。多い日は10頭前後のジンベイザメがやって来ます。

2011年頃、地元の漁師が餌をやっていたところ、毎日ジンベイザメが同じ場所に来ることになったのがジンベイザメウォッチングの始まりです。そのため、ジンベイザメを見ることができるのは朝の6時から昼前のみです。

食事が終わったジンベイザメは帰ってしまい、また翌日餌を食べにやって来ます。

餌をやっているエリアは砂浜から20メートル程の地点で、小さなボートで行くことができます。すぐ近くにジンベイザメがいるのでボートから海に顔をつけるだけで見ることができ、泳げなくても参加可能です。

しかし、台風や高波などで、まれに見られないこともあります。遭遇率は99%くらいで、1年間ガイドをしましたが、年間1,2日ほど見られない日がありました。。

セブ島のアクティビティについてはこちらの記事をどうぞ
▶︎【セブ島観光】50人に聞いてわかった「良かった・イマイチだったこと」

セブ島オスロブのジンベイザメツアー

セブ島オスロブのジンベイザメツアー
ジンベイザメウォッチングをする場合、ほとんどの観光客が日本の旅行会社を利用します。現在このツアーがとても人気のため、旅行会社も多くあります。

一般的なツアー内容をご紹介します。

ツアー内容

セブ島オスロブのジンベイザメツアーの内容
まず、ホテルまで送迎の車が迎えに来ることになりますが、出発は朝の3時から4時くらいになります。

これは、早朝に現地に着く必要があるからです。3時に出発し、途中でファストフード店で朝食を購入しつつ、6時には現地に到着します。

待ち時間については後で詳しく述べますが、30分から4時間ほど待った後小さなボートでジンベイザメのいる地点まで向かいます。

  • 船から眺める
  • シュノーケリング
  • ダイビング

の3つの楽しみ方があるのですが、ほぼ全てのツアーはシュノーケリングです。実際に泳ぐ時間は30分ですが、これだけあれば十分満足できます。

その後シャワーを浴び着替えをして昼食を食べホテルに戻ることになります。到着は夕方頃になります。

ツアー会社

まず値段ですが、1万円弱から2万程度の会社が多いです。料金はサービスによって変わります。

例えば「日本語ガイド」と書かれているツアーは日本語ができるフィリピン人が同行します。基本的な日本語がわかり、案内はできますが難しい会話はできません。

「日本語ガイド」と書かれているツアーですと、フィリピン人ガイドのみのツアーと比べ料金は1.5倍ぐらいです。「オスロブ」や「セブ島+ジンベイザメ」と検索すると、そういったツアーはすぐ見つかります。

フィリピン人ガイドのみのツアーだと、現地向けの口コミでやっていますので、インターネットからはなかなか見つかりません。

その他の方法、その他のツアー

旅行会社を使わずにオスロブに行く方法もあります。また、オスロブの近くには他の観光地もいくつかあります。ここではその2点を詳しく説明します。

自力で行く場合

オスロブまで自分で行き、受付をしてジンベイザメウォッチングをすることもできます。

まずセブシティのサウスバスターミナルに行き、南行きのバスに乗ってオスロブで降りるだけです。場所は乗った際にスタッフがいるので、伝えると現地で教えてくれます。料金は片道600円弱です。

こういうと簡単そうですが、自力で行くのはかなり大変です。まず、早朝かなり早くバスターミナルに行かなければなりません。マクタン島のホテルを朝3時までには出る必要があるためタクシーも捕まりにくいです。

バスは運転が荒く、途中で乗客を乗せるために何度も停車します。帰りは夕方の渋滞の影響でセブ市内まで4時間程度、マクタン島のホテルだとさらに1時間以上かかります。

レンタカーを手配したり、タクシーを1日チャーターして行く方法もあります。セブ島のレンタカーは運転手付きで、オスロブまでの往復だと1.5〜2万円程度です。レンタカー会社を探して手配する必要がありますが、料金は2人以上だと日本の旅行会社よりお得になります。

タクシーは「1日チャーターしたい」と交渉が必要で、こちらも1.5〜2万円程度です。

現地では受付でチケットを購入して、待っていれば呼んでくれます。シュノーケリングのチケットは2,500円程度で、別途シャワーやトイレなど施設の利用料が250円程度です。

日本の旅行会社より安く行けるため、旅慣れている人や最安値を希望する人にはいいかもしれません。

私は語学留学中に友達とレンタカーを使って行きましたが、席が狭すぎて大変だったのを覚えています。フィリピンでは何が起こるかわからないので、英語や現地の治安やサービスに不安がある人は旅行会社を利用しましょう。

ただデメリットは、ツアーではないのでオスロブにて自分でチケットを購入する必要があります。そのため特に土日は数時間待ちとなります。

タクシーについてはこちらの記事をどうぞ
▶︎【セブ島・マクタン島のタクシー完全解説】料金表付き

カワサンの滝

セブ島のジンベイザメ
せっかく3時間かけてオスロブまで行って、30分泳いで帰るのではもったいないと思う方へ、多くの旅行会社では別のツアーとセットで催行しています。

1つ目は、カワサンの滝です。カワサンの滝はオスロブからさらに車で1時間移動し、その後20分山道を歩いてたどり着きます。自然豊かな場所で滝も迫力があり人気です。

スミロン島

スミロン島
スミロン島はオスロブのすぐ近くで、こちらはアイランドホッピングができます。

20人乗りくらいのボートで30分ほどで島に着き、ビーチやシュノーケリングが楽しめます。スミロン島は田舎の離島なので、綺麗な熱帯魚がいっぱいいて、運が良ければカクレクマノミも見ることができます。

料金はジンベイザメ+カワサンの滝もしくはジンベイザメ+スミロン島で2.5万円前後です。ジンベイザメ+スミロン島+カワサンの滝のツアーをしている会社もありますが、内容が多すぎて帰りは夜遅くなります。かなり疲れるツアーになるため、あまりおすすめはしません。

全て行きたい方は2日間に分けましょう。その場合はカワサンの滝の近くのモアルボアルがおすすめです。

スミロン島と同じようなアイランドホッピングですが、こちらではイワシの大群やウミガメを見ることができます。また、ホワイトビーチも有名で、このエリアで1泊するのもいいと思います。

ツマログの滝

ツマログの滝
また、日本人にはあまり有名ではありませんがオスロブの近くにツマログの滝という場所もあります。催行している会社は少ないですが、カワサンの滝とは違った壮大な滝を見ることができます。

オスロブから20分程度車で山を登り、最後は少し歩いた山奥に美しい滝があります。本当に綺麗で私もおすすめの場所です。

ジンベイザメツアーに行った人の口コミ

■いろいろな会社を比較しましょう(40代・男性)
オスロブに行ったのは、旅行好きの友人に誘われたのがきっかけです。予約は友人がすべてしてくれるというので任せました。費用は1万5千円くらいでした。もっと安いコースもあったようですが、サービスや内容が良かったそうです。
現地ではそこならではのグルメも満喫できました。良い点はロケーションが最高だったことでしょうか。美しい場所だったので、行って正解だと思います。
ジンベイザメを見れるという普段できないことを体験できるのは、ほかのツアーにはない強みと言えるでしょう。当時は友人に任せてしまいましたが、オスロブに行くことを考えている人は、いろいろな会社を比較しておくことをおすすめします。

■景色も綺麗でオススメです(20代・女性)
1年前に彼氏と旅行でセブに行きました。3泊で行きましたが1日はツアーを予約したいということになり、ネット(トラベルコ)で調べたところジンベイザメと一緒に泳ぐことができるツアーがあることを知り、すぐに予約しました。費用は送迎・お昼ご飯含め1人10,000円くらいでした。1つツアーで悲劇が起こりました。
ジンベイザメと泳ぐスポットに着きそうな時、配られるゴーグルをつけようとしたらなんと切れてしまいました。ツアースタッフに新しいものに変えてもらおうとお願いしようと思いましたが、スタッフは日本語も英語も通じず、なんとゴーグルなしで潜らされました…。
彼氏と1つのゴーグルを交代で使った為、ジンベイザメを見れる時間は少なく残念でした。他にオスロブでは合わせて船でスミロン島へも行き、シュノーケリングをしました。とっても綺麗な海なのでおすすめです。オスロブは綺麗な景色の場所も多く、おすすめスポットです。

■また行きたいです!(40代・男性)
セブ島へは家族旅行で行きました。ジンベイザメツアーは行く前にツアー会社でツアーの申し込みをしていました。1人25,000円と少し高かったですが、せっかく行くので是非ジンベイザメと一緒に泳いでみたいと思い申し込みました。
オスロブではジンベイザメと一緒にシュノーケリングをしました。ジンベイザメの大きさにビックリ。大きさは7メートルくらいと現地ツアーガイドの方が言っていましたが、10メートルを越えるジンベイザメもいるようなので、そっちをみて見たかったですが十分な大きさで迫力が凄かったです。ジンベイザメツアーのあとはシュノーケリングをして楽しみました。ジンベイザメは滅多に見れないので、オスロブは海がキレイで透き通っていてまた是非行きたいです。

セブ島ジンベイザメツアーの注意点

ジンベイザメウォッチングをするにあたり、いくつか注意点があります。

繁忙期はものすごく混雑する

まず、繁忙期はものすごく混雑します。

閑散期はオスロブに着いてから待ち時間が30分程度なのですが、最近は日本人、韓国人、中国人にとても人気があるため、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始、卒業旅行シーズン、中国の旧正月などは待ち時間が4時間程度です。

到着が8時頃になると、昼前には終わってしまうため見られない可能性もあります。

そのため、ツアーの場合はオスロブ在住のスタッフに5時頃から受付に並んでもらい、チケットを先に購入して待ち時間をなくすことが主流になっています。

日焼け止めは禁止

ルールが年々厳しくなっており、日焼け止めの使用は禁止されています。ジンベイザメに触れるのも禁止です。

また、このツアーはいつなくなるか分からない状況です。1日何百人と観光客が訪れるので、動物愛護団体からジンベイザメや他の魚の生態系に悪影響があるとクレームがあるからです。

ジンベイザメも柵の中にいるわけではないので、もしかしたら将来的にはオスロブを離れてしまうこともありえます。

セブ島ジンベイザメのまとめ

この記事ではジンベイザメウォッチングについて、概要や参加の仕方などをご紹介してきました。

往復6時間以上かかり泳ぐのは30分だけと、移動が辛いツアーでもあるのは事実です。

とは言え、ジンベイザメと一緒に泳ぐことができるのは世界でも少なく、貴重な体験であることは間違いありません。10メートルを超えるジンベイザメを間近で見ると興奮すること間違いなしです。

来年以降このツアーがあるかはわかりません。興味のある方は是非お早めに参加してみてください。

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この記事を書いた人

セブ島のアイランドホッピング「ベスト・オブ・セブ・アイランドホッピング」です。アイランドホッピング情報はもちろん、セブ島の観光・アクティビティ・レストラン情報を発信しています!

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