【2025年速報】セブ島ミシュランガイド発表!全18軒を徹底解説

【2025年速報】セブ島ミシュランガイド発表!全18軒を徹底解説

2025年10月30日、フィリピン、そしてセブ島の料理界にとって歴史的な瞬間が訪れました。

待望の「ミシュランガイド マニラ・セブ 2026年版」が、マニラのマリオットホテルで発表されたのです。

セブ在住者として、最大の注目点「セブ島からミシュランの星(一つ星、二つ星、三つ星)は誕生するのか?」
その答えは、残念ながら「0軒」でした。

ちなみに、フィリピン全体では合計108軒が選出され、マニラからはシェフ、ジョシュ・バウトウッド氏の「Helm」が二つ星、「Gallery by Chele」や「Toyo Eatery」など8軒が一つ星を獲得しています。

「なんだ、セブは星なしか…」と落胆するのは、あまりにも早計です。

星はなかったものの、セブ島からは合計18軒ものレストランがミシュラン調査員に認められ、ガイドへの掲載(入選)を果たしたのです。

この記事では、「セブ在住の筆者」として、この「星ゼロ、しかしビブ6軒」という結果が何を意味するのか、そして旅行者が限られた滞在日数の中で「本当に使うべき店」はどこなのか、独自の視点で徹底的に解説します。

目次

【速報】セブ島ミシュランガイド2025(2026年版)結果一覧

セブ島から選ばれた全18軒のリストを速報で紹介します。

  • 星(スター): 0軒
  • ビブグルマン(Bib Gourmand): 6軒
  • セレクテッド(Selected): 12軒

まず、ミシュランガイドのカテゴリ(星、ビブグルマン、セレクテッド)の違いを簡潔に解説します。

日本語では、表記・発音ともに「ミシュラン」ですが、フランス語・英語の表記は「Michelin」なので、英語(セブ島)での発音は、「ミチリン」が近いです。

ミシュランの評価比較(星付き・ビブグルマン・セレクテッド)

項目星付き (Starred)ビブグルマン (Bib Gourmand)セレクテッドレストラン (Selected Restaurants)
コンセプト卓越した料理価格以上の満足感が得られる、コストパフォーマンスに優れた良質な料理ミシュランの基準を満たした、おすすめのレストラン
主な評価基準料理そのものの質
(素材、技術、味付け、独創性、安定性の5基準)
コストパフォーマンスと料理の質料理そのものの質(星やビブの基準には一歩及ばないが良質)
価格帯の目安規定なし
(一般的に高価格帯が多い)
上限あり
(国や都市ごとに規定)
規定なし
(手頃な店から高価な店まで含まれる)
シンボル一つ星 (★)
二つ星 (★★)
三つ星 (★★★)
ミシュランマン(ビバンダム)の横顔シンボルなし
(ガイドへの掲載自体が評価)
位置づけミシュラン評価の最高峰星は付かないものの、特にコスパが高い店への特別な評価ミシュランガイドに掲載されるレストランの基本カテゴリー
どんなお店?わざわざ訪れる価値のある、卓越した料理を提供するお店「安くて美味しい」を高いレベルで実現している、日常的に利用しやすいお店星やビブには届かないが、調査員が「紹介する価値がある」と判断した質の高いお店

ミシュラン評価のまとめ

この3つの評価は、以下のようなピラミッド構造として理解すると分かりやすいです。

  1. 頂点:星付き (Starred)
    • 三つ星 (★★★):そのために旅行する価値のある卓越した料理
    • 二つ星 (★★):遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理
    • 一つ星 (★):近くに訪れたら行く価値のある、質の高い料理
  2. 中間:ビブグルマン (Bib Gourmand)
    • 星には届かないが、特にコストパフォーマンスに優れた料理を提供するお店。
  3. 基盤:セレクテッドレストラン (Selected Restaurants)
    • ミシュランの調査員が推薦する、基準を満たした良質なレストラン。この中から、将来的にビブグルマンや星付きに昇格するお店も出てきます。

ミシュランガイドにおける評価としては、「星付き」>「ビブグルマン」>「セレクテッドレストラン」と理解すると分かりやすいでしょう。

ビブグルマン (Bib Gourmand)

「ビブグルマン」の”ビブ”とは、ミシュラン社のキャラクターである「ムッシュ・ビバンダム」の愛称です。

この評価は、星付きレストランのような特別な体験とは少し異なり、「価格以上の満足感が得られる、良質で手頃な価格の食事」を提供するレストランに与えられます。

ミシュランの調査員が、設定された価格帯(例えば東京では6,000円以下)で、質の高い料理を楽しめるかどうかを厳しく審査します。

つまり、美味しいことはもちろん、その価格に見合う、あるいはそれ以上の価値があるかどうかが重要な選考基準となります。

セレクテッドレストラン (Selected Restaurants)

「セレクテッドレストラン」は、ミシュランガイドに掲載されるレストランの中で、星やビブグルマンの評価は付かないものの、「ミシュランの調査員がその質を認め、おすすめしたいと判断したレストラン」のことを指します。

以前は「ミシュランプレート」という名称で呼ばれていたカテゴリーに相当し、ミシュランが定める以下の5つの評価基準を一定レベルで満たしていることが前提となります。

  1. 素材の質
  2. 料理技術の高さ
  3. 味付けの完成度
  4. 独創性
  5. 常に安定した料理全体の一貫性

コスパ最強!セブ島旅行で絶対行くべき「ビブグルマン」受賞6軒

今回のミシュランで「セブ島グルメの真髄」として選ばれた6軒です。

ここは旅行の計画に直結する最重要カテゴリ。セブ在住の筆者が、「実食レポ」と「訪問Tips」を加えて全軒解説します。

1. Abaseria Deli & Cafe

1999年に宝飾品の輸出業としてスタートし、カフェ、そしてレストランへと進化したユニークな歴史を持つ店。

ミシュランが「遠い親戚の家に来たよう」と評する通り、店内はアンティークや調度品で満たされたノスタルジックな雰囲気。フィリピン各地のローカル工芸品や土産物も販売しており、食事と買い物を同時に楽しめます。

  • 実食レポ:ここの料理は、ミシュランの言葉を借りれば「心のこもった家庭料理(hearty, home-cooked dishes)」そのもの。ミシュランが特に注目したのは、セブの家庭で愛される豚の角煮「フンバ(Humba)」と、エビの酸っぱいスープ「シニガン・パサヤン(Sinigang Pasayan)」。筆者のおすすめも、トロトロに煮込まれ、甘じょっぱい味付けが日本人の口にも合う「フンバ」です。地元の人のレビューでも「お父さんの得意料理を思い出す」と評される、まさに「おふくろの味」。また、メニューにはないものの、高品質な「クリスピー・ロースト・ポーク」や、デザートの「チョコ・ドリアン・ケーキ」 も、試す価値ありです。
  • 訪問Tips:場所はカサンバガン(Kasambagan)地区の閑静な住宅街。ランチタイムは地元の人で賑わいます。価格帯は₱₱(ミシュランの価格表示)で、ローカルフードとしては「やや高めだが、料理の品質がそれを正当化する」という評価。ディナーや週末は電話(+63 32 234 4160)での予約が賢明です。

2. CUR8

バニラッド・タウン・センター(BTC)に位置する、スタイリッシュなモダン・アジアン・レストラン。

フィリピン人建築家がデザインした店内は、グレーとターコイズを基調にしたモダンな空間で、心地よいクラブミュージックがかかっています。セブのおしゃれな人々が集まる、今最もホットな店の一つです。

  • 実食レポ:アジア料理を「大胆なスタイルで再構築」した、創造的なメニューが魅力。特に「シェフのおすすめ」カテゴリにある「ドラゴンフルーツ・キニラウ(Dragonfruit Kinilaw)」は必食です。ホタテとエビのキニラウ(フィリピン風セビーチェ)に、ドラゴンフルーツの鮮やかな赤紫色とほのかな酸味、ライスパフのカリカリとした食感を加えた、まさに革新的な一皿。また、「二度調理したポークベリー(Twice Cooked Pork Belly)」も、柔らかい肉と添えられたソースのバランスが絶妙でした 21。
  • 訪問Tips:ミシュランも「素晴らしい取引(fantastic deal)」と認めるお得なランチセットが狙い目。夜はデートや友人との会食に最適です。ドレスコードはスマートカジュアルを推奨します。週末は予約必須で、電話(+63 977 328 0280)または公式Facebook/Instagram(@cur8.ph)からのDMで予約可能です。

3. Esmen

これぞビブグルマンの真骨頂。60年以上の歴史を持つ、パシル(Pasil)地区の市場のそばにある「謙虚な食堂(humble market-side eatery)」。

観光客はまず足を踏み入れない、セブの「隠れた名店」中の名店が、ミシュランに見出されました。

  • 実食レポ:この店は、ほぼ一つの料理「リナラン(Linarang)」でビブグルマンを獲得しました。これは、新鮮なハリセンボン(フグの一種、現地名Tagotongan)を使った、酸味のあるフィッシュスープです。最大の特徴は、薪(まき)の火で長時間煮込むことで生まれる、深くスモーキーな風味。スープは「刺激的(tangy)で、リッチで、わずかにオイリー」と評され、魚の身は驚くほど柔らか。これぞ究極のローカル体験です。
  • 訪問Tips:場所はパシル地区の F. Rallos Street。Grab(配車アプリ)で行き先を告げるのが確実です。ローカルな市場の食堂であり、衛生面(潔癖症のレベル)が気になる方には向きません。ミシュランのアドバイスが非常に重要です。「ご飯と一緒に、最も新鮮な午前中に楽しむこと」。セブの太陽が昇りきる前に訪れてください。

4. Lasa

セブシティの高級住宅地であり観光地でもある山の中腹、ブサイ(Busay)地区に位置する現代風フィリピン料理店 。

ミシュランが「青々としたジャングルの中」と表現する通り、オープンエアのテラス席からはセブシティの街並みから海までを見渡す圧巻のパノラマビューが楽しめます。

  • 実食レポ:絶景が主役に見えますが、料理も一級品。訓練されたチームが提供する「洗練されたフィリピン料理」 が魅力です。ミシュランが推奨するのは、伝統料理を現代的にアップデートした「エビのキニラウとキムチ」、「チキン・スキン・ナチョス」、そしてシグネチャーの「Lasa クリスピー・パタ(豚足の唐揚げ)」。特にクリスピー・パタは、グループでシェアするのに最適です。
  • 訪問Tips:ロケーションは観光名所「テンプル・オブ・レア(Temple of Leah)」のすぐ近く。市内観光とセットで訪れるのが最高のプランです。アクセスはGrabまたはチャーター車のみ。最も価値があるのは、街の明かりが灯り始めるサンセットから夜景の時間帯。この時間帯は、電話(+63 966 183 0611)での予約を強く推奨します。

5. Pares Batchoy Food House

2023年にオープンしたばかりにもかかわらず、瞬く間に地元の人気店となった「気取らない(Unpretentious)」フィリピン・コンフォートフード(心のこもった日常食)の店。

  • 実食レポ:まさに地元のソウルフード。「パレス(Pares)」(甘辛く煮込んだ牛肉とスープ、ご飯のセット)と「バッチョイ(Batchoy)」(内臓系のラーメン)の両方が楽しめます。ミシュランが賞賛したのは、看板メニューの「パレス・バッチョイ」(牛肉煮込みヌードルスープ)。フードデリバリーの価格で見ると、一杯200ペソ台(約500〜600円)とは思えない、深く満足度の高い味わいです。もう一つの推奨メニュー「焼きミルクフィッシュ(seared stuffed bangus)」も、繊細な味付けが光る逸品。
  • 訪問Tips:場所はキャピトル・サイト(Capitol Site)エリアの C. Rodriguez Street。価格帯は₱(ミシュランの最安価格帯) と非常に手頃。常に行列ができていますが、回転は速いです。写真付きのイラストメニューがあり、フィリピン料理に詳しくない観光客でも注文しやすいのが嬉しいポイントです。

6. The Pig & Palm

セブの料理シーンを語る上で欠かせない、最重要レストラン。

世界中に店を持ち、ミシュランの星(合計4つ)を持つ英国人シェフ、ジェイソン・アサートン氏が、セブ出身の妻イラ(Irha)氏のために開いた店として、オープン当初から話題を独占してきました。

  • 実食レポ:今回、「セブで最も星に近い」と誰もが予想していた店。星こそ逃しましたが、ビブグルマン獲得は、その「卓越したクオリティと価格のバランス」が評価された証です。ジャンルはモダン・ヨーロピアン・タパス(小皿料理)。シグネチャーは、店名にもあるポークを使った「コンフィット・ポークベリー」。数日間かけて調理された豚バラ肉は、皮はパリッと、中はトロトロ。カクテルのレベルもセブ随一で、地元の食通も「セブで最高のレストラン、世界基準の体験」と太鼓判を押す、別格のクオリティです。
  • 訪問Tips:場所はアヤラモールの近く、セブ・ビジネスパーク(Cebu Business Park)内のMSYタワー1階。予算は高め(₱₱、ディナーは一人5,000ペソ=約13,000円程度が目安)。ここは「セブで一番おしゃれをしていくべき店」です。予約は必須で、数日前までに電話(+63 917 657 6866)か公式サイトから確保しましょう。

ミシュランが認めた実力派!「セレクテッド」12軒 全リスト

「星」や「ビブグルマン」ではないものの、ミシュラン調査員が「良質な料理」と認めた12軒の実力派レストランです。セブの食の多様性を示す、素晴らしいラインナップです。

在住者として、これら12軒が「なぜ選ばれたのか」を「ひとこと解説」付きのリストで紹介します。このリストを見れば、あなたの好みに合う店がきっと見つかります。

【価値あるテーブル:セブ島ミシュランガイド2026「セレクテッド」全12軒】

レストラン名ジャンルひとこと解説(在住者視点&ミシュラン評価に基づく)
Abli現代フィリピン料理キャピトル・サイトにあるモダンなカフェ。伝統的なセブ料理を現代風にアレンジ。地元民のレビューでも高評価の、名物デザート「Morta」(トルタ風ケーキ)は必食です。
ATO-AHフィリピンBBQITパーク内にある、洗練されたフィリピンBBQとセブ料理の店。オフィスワーカーに大人気の「フンバ(豚の角煮)」は、柔らかく煮込まれ、ご飯との相性抜群です。
Benjarongタイ料理5つ星ホテル「デュシタニ・マクタン」内のシグネチャー・レストラン。タイ資本のホテルが運営する、本物の高級タイ料理が味わえます。リゾートでの優雅なディナーに。
COCOアジア料理マクタン島のシーポート・ビレッジに位置するアジアン・レストラン 。リゾートエリアでの確実な選択肢の一つとして、安定したクオリティを提供します。
DIP日系ペルー料理(ニッケイ)5つ星ホテル「シェラトン・セブ・マクタン」内の高級レストラン。ペルーの食材と日本の技術を融合させた、世界的なトレンドでもある「ニッケイ料理」を、美しいオーシャンビューと共に楽しめます 。
Enye by Chele Gonzalezスペイン料理5つ星ホテル「クリムゾン・リゾート」内の本格スパニッシュ 45。マニラで一つ星を獲得したシェフ、チェレ・ゴンザレス氏が監修しており、そのクオリティは折り紙付き。「パエリア・ネグラ」や「クロケッタ」が人気です。
House of Lechonレチョン(フィリピン)観光客に最も有名で、アクセスしやすいレチョン(豚の丸焼き)専門店。伝統的なレチョン特有の臭みがなく食べやすいため、「セブ・レチョン入門」に最適な店として評価されました。
Soba Kamakura日本そばなんとセブ唯一の「手打ちそば」専門店。マンダウエ市にあり、在住30年以上の日本人シェフが営む、わずか9席のカウンターのみ。セブで本物の和食が恋しくなったらここ。完全予約制です。
Mayaメキシコ料理ITパーク近くのクロスロード・モールにある老舗メキシカン。活気ある雰囲気で、2階はフィリピン最大級の品揃えを誇るテキーラバーになっており、夜遊びにも最適。
Lantaw (Compostela)フィリピン料理セブに複数展開する人気店Lantawの「コンポステラ店」が選出 。セブ市内から北へ車で約1時間、海に面した絶景と、名物の「チキン・バコロド」(炭火焼きチキン)が評価されました。
Pares Pares (N. Escario St.)フィリピン料理(軽食)ビブグルマンのPares Batchoyと並ぶ人気の「パレス」店。エスカリオ通りにあるこの支店は、エアコン完備の快適な空間で、ローカルストリートフードを深夜まで楽しめる場所として人気です。
Sialo現代フィリピン料理在住者でも知る人ぞ知る、まさに「隠れ家」。15コースのテイスティングメニューのみを提供し、セブの食材を前衛的な技術で再構築する、セブで最も最先端なガストロノミー体験ができる一軒です。
Socarratスペイン料理店名(パエリアのおこげの意味)の通り、絶品のパエリアが楽しめる本格スパニッシュ。ボニファシオ・ディストリクトにあり、雰囲気も良く、デートにもビジネスにも使える人気店です。

なぜセブは「星」を逃した?ミシュランの結果から見るセブ島グルメ

さて、ここでは、今回の結果を詳しく分析してみます。なぜセブは「星」を逃したのでしょうか?

なぜ星がなかったのか?

ミシュランガイドの国際ディレクターは、今回の発表を「フィリピンのシェフたちへの賛辞」であり、「地元の伝統、大胆な風味、心からのおもてなし」への評価だと述べています。

ミシュランの「星」の基準は、「卓越した料理、そのために回り道する価値がある(二つ星)」や「質の高い料理、立ち寄る価値がある(一つ星)」であり、シェフの「個性」や「技術の完璧さ」が厳しく問われます。

今回、マニラで二つ星を獲得した「Helm」は、シェフの「芸術性」「正確さ」「明確な料理のビジョン」が評価されました。

セブの食文化は、現時点では、マニラのような技術的に洗練の頂点を目指す「ファインダイニング」の分野ではない、とミシュランは判断したのでしょう。

セブで最も星に近いと目されていた「The Pig & Palm」でさえ、星ではなく「ビブグルマン(=価格以上の価値)」と評価されたことが、それを象徴していると言えます。

今回のミシュランの結果の意味

しかし、ミシュランの結果は、セブの食文化が認められたことも意味しています。

ミシュランは、60年続く市場のスープ食堂「Esmen」 や、オープンしたばかりの大衆食堂「Pares Batchoy Food House」 を、ビブグルマンに選出しました。

これは、ミシュランの調査員がセブの「高級店」だけを評価したのではなく、セブの「地元の日常の味」 や「ストリートフード」 の中に、世界に通用するの「本物志向(Authenticity)」と「卓越した味の調和」を見出したという、非常にポジティブで強力なメッセージです。

今後の予測(セブの未来)

ミシュランは「レストランは、セレクテッドから星に昇格することがある」と公言しています。

今回の「セレクテッド」12軒のリストは、事実上、「次の星候補」のリストです。

特に、前衛的な15コースのテイスティングメニューを提供する「Sialo」 や、「DIP」 、「Enye」  といった国際的リゾートホテル内のシェフたちが、今回の発表をバネに「星」を目指してレベルアップを図ることは確実です。

2027年版以降のガイドで、セブに最初の星が輝くことを期待しましょう。

セブ島ミシュラン巡り!在住者が教える予約のコツと注意点

ミシュランガイドの発表は、観光客の行動を大きく変えます。

予約戦争の始まり

ミシュラン発表の影響は絶大です。これまでも人気だった「The Pig & Palm」 や、わずか9席しかない「Soba Kamakura」 は、今後数ヶ月、旅行者からの予約が殺到し、非常に困難になることが予想されます。

他のレストランも同様です 。

具体的な予約方法(在住者の知恵)

  • The Pig & Palm:電話予約が最も確実です。公式ウェブサイト(thepigandpalm.ph)からも予約フォーム経由で可能です。ディナーは1〜2週間前の予約を推奨します。
  • CUR8:電話または、フィリピンで最も一般的なFacebook/InstagramのDMでの予約も受け付けています。これがローカルのスタンダードです。
  • Soba Kamakura:電話予約必須です 50。席が9席しかなく、そばも注文を受けてから手打ちするため、予約時にあらかじめ注文することが強く推奨されています。

ドレスコードは必要?

セブはリゾートアイランドですが、一部のレストランでは、TPOが求められます。

サンダル・短パンでOK(ローカル店)

EsmenPares BatchoyPares ParesHouse of Lechon

Tシャツ、短パン、サンダルで全く問題ありません。Esmenに至っては、汚れてもよい服装で行くべきです。

スマートカジュアル推奨(おしゃれ店)

The Pig & PalmCUR8LasaSialoSocarratMaya

これらはディナーにふさわしい雰囲気を持つ店です。ビーチサンダルやタンクトップは避け、襟付きのシャツやワンピース、清潔感のある靴(スニーカー可)などが無難です。

ただし、ドレスコードが必須なわけではないです。

リゾート・カジュアル必須(高級ホテル内)

Benjarong (デュシタニ) , DIP (シェラトン) , Enye (クリムゾン) 

これらは5つ星リゾートの敷地内にあります。短パン、サンダル、タンクトップは明確にNGです。スマートカジュアル、または清潔感のあるリゾートウェア(リネンのシャツやサマードレスなど)が求められます。

ミシュランに選ばれなかったセブ島の「隠れ名店」

ミシュランが今回選んだ18軒は素晴らしいですが、今回は選ばれなかった、「本当におすすめしたい」店をセブ在住の筆者が紹介します。

Anzani (アンザニ)

セブにおけるファインダイニングの象徴的存在であり、長年、セブの食通に愛されてきた本格地中海料理の老舗です 。

なぜ今回選外だったのか、在住者としては少し驚きです。特別な夜を過ごしたいなら、今も最高の選択肢の一つです。

CnT Lechon (シーエヌティー・レチョン)

「House of Lechon」 が観光客向けに洗練されたレチョンなら、CnTは地元民が愛する、よりワイルドで塩気がガツンと効いたレチョンです。これぞセブの味、と筆者は思います。

Pungko-Pungko sa Fuente (プンコプンコ・サ・フエンテ)

ミシュランが「Esmen」 というディープなストリートフードを選びましたが、セブのストリートフードといえば、低い椅子(Pungko)に座って揚げ物(ギンボットなど)を食べるこの文化です。

これを体験せずしてセブの食は語れません。

    まとめ:ミシュランはセブ島グルメ旅行の「新しい地図」

    ミシュランガイド・フィリピン初版の発表 は、セブ島が単なるビーチリゾートではなく、世界が注目する「美食デスティネーション」であることを、公式に証明しました。

    「星」の有無は、もはや問題ではありません。

    重要なのは、60年続く市場のフグスープ(Esmen)から、世界的なスターシェフが手がけるモダンタパス(The Pig & Palm)まで、セブには驚くほど多様で、本物志向の食文化が確かに根付いていると認められたことです。

    あなたも奥深いセブの味を探求してみませんか?

    あなたがミシュランリストの中で一番行ってみたい店はどこですか? ぜひコメントで教えてください!

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いた人

    セブ島のアイランドホッピング「ベスト・オブ・セブ・アイランドホッピング」です。アイランドホッピング情報はもちろん、セブ島の観光・アクティビティ・レストラン情報を発信しています!

    コメント

    コメントする

    目次