セブ島への旅行、あるいは留学、駐在を計画中の皆さん、現地での支払い方法について悩んでいませんか?
「現金だけで大丈夫?」
「クレジットカードは使えるの?」
「どのカードを持っていくのがベスト?」
といった疑問は、セブ島渡航前の共通の悩みかもしれません。
この記事では、セブ島におけるクレジットカードの必要性から基本情報、手数料、選び方のコツ、おすすめカード、さらには現地での安全対策まで、セブ島での滞在をより快適で安全にするための情報を解説します。
セブ島でクレジットカードは必要?
結論から言うと、セブ島への渡航において、クレジットカードは必須アイテムと言えます。
現金も重要ですが、クレジットカードを持つことによるメリットは非常に大きいです。
なぜクレジットカードが必要なのか?現金との比較
セブ島滞在において、現金とクレジットカードを比較した場合、それぞれにメリットとデメリットがあります。
クレジットカードのメリット
クレジットカード | 現金 | |
---|---|---|
安全性 | 紛失・盗難時の被害を抑えやすい | 紛失・盗難時のリスクが高い |
利便性 | 使える場所では楽、ATMキャッシング可 | どこでも使える |
コスト | 海外事務手数料、キャッシング手数料・利息 | 手数料なし、両替レート・手数料は考慮 |
保険・特典 | 海外旅行保険、ポイントなど | なし |
必須度 | 特に都市部滞在、ホテル利用時 | 地方、ローカル店、交通機関で必須 |
結論として、セブ島ではクレジットカードの利便性と安全性のメリットは大きく、現金と組み合わせて利用するのが最も良い方法と言えます。
セブ島のクレジットカード基本情報
セブ島でクレジットカードをスムーズに利用するために、まずは基本的な情報を押さえておきましょう。
セブ島のクレジットカード普及率は?
フィリピンではコロナ前と比較すると、特に都市部を中心に、クレジットカードやQRコード決済の利用が急速に拡大しています。
フィリピン中央銀行の調査によると、2019年にはフィリピン人の銀行口座は29%でしたが、2021年には56%と急増しています。銀行のキャッシュカードがあれば、口座から引き落としで支払いができるため、カード支払いの端末を用意する店舗が急増しました。
セブ島でも郊外では、いまだにクレジットカードに対応している箇所は少ないです。
クレジットカードが使える場所・使えない場所
セブ島では、クレジットカードが使える場所と使えない場所が比較的はっきりしています。
セブ島都市部
使える確率 | 場所 |
---|---|
ほぼ100% | ・高級ホテル ・航空券 ・大手スーパー |
75% | ・中級ホテル ・大手モール内のテナント ・コンビニ ・日本食レストラン ・フィリピン料理レストラン(高級) |
50% | ・格安ホテル、ホステル |
25% | ・ローカルモール内のテナント ・フィリピン料理レストラン(格安) |
ほぼ0% | ・カレンデリア(ローカル食堂) ・サリサリ(個人経営の売店) ・ジプニー(路線バス) ・タクシー ・観光地の入場料 |
利用可能な国際ブランド
セブ島で利用可能な主なクレジットカードの国際ブランドは、以下の通りです。それぞれの普及度には差があります。
VISA / Mastercard
世界的なシェアが高く加盟店が多いため、セブ島に限らず海外旅行全般でメインカードとして活躍します。
どちらか一方だけでなく、両方のブランドのカードを持っていると、万が一どちらかが使えない場合に備えられてより安心です。
JCB
日本国内での利用や、ハワイ・グアムなど特定の地域での優待が充実していることが多いです。
セブ島ではサブカードとしての位置づけになりますが、JCBプラザ ラウンジ(マニラにあり)などのサポートが受けられるメリットもあります。
American Express
ステータス性が高く、旅行関連の特典や付帯サービス、カスタマーサポートが充実しています。
年会費が高額なカードが多いですが、その分、質の高いサービスを求める人に向いています。セブ島ではメインカードとしては使いにくいですが、特典目的で持つ価値はあります。
ブランド別の利用可能場所比較(セブ島)
VISA / Mastercard | JCB | American Express |
---|---|---|
クレジットカード対応店舗のほとんどで利用可能。セブ島での基本カード。 | VISA/Mastercardより劣るが、加盟店は増加傾向。主要都市や日本人向け施設で利用可能な場合あり。 | VISA/MastercardやJCBよりも利用箇所は少ない。 |
結論として、セブ島渡航にはVISAまたはMastercardブランドのカードを最低1枚は用意し、必要に応じてJCBやアメックスをサブカードとして持つのがおすすめです。
しかし、日常生活の細かな支払いや、公共交通機関を利用する際には現金が必要不可欠です。クレジットカードだけに頼るのではなく、常に一定額の現金を持ち歩くようにしましょう。
クレジットカードは複数枚持つべき
セブ島に限らず、海外へ行く際にはクレジットカードを1枚だけでなく、複数枚(できれば2~3枚)持っていくことを強くおすすめします。その理由は以下の通りです。
リスク分散
- 紛失・盗難:万が一、メインカードを紛失したり盗まれたりしても、予備のカードがあれば支払いやキャッシングを続けられます。
- 磁気不良・ICチップ破損:カードが突然読み取れなくなるトラブルも起こり得ます。別のカードがあれば安心です。
- 利用停止リスク:不正利用の疑いなどでカード会社によって一時的に利用停止される可能性もゼロではありません。
- 利用限度額:高額な支払いが続くと、1枚のカードでは利用限度額に達してしまう可能性があります。複数枚あれば限度額にも余裕が生まれます。
国際ブランドの分散
セブ島ではVISA/Mastercardが主流ですが、まれにどちらか一方しか使えない、あるいはシステム障害で一時的に使えないといった状況も考えられます。
VISAとMastercardを1枚ずつ持つ、あるいはVISA/Mastercardに加えてJCBやAMEXを持つことで、利用できる場面が広がります。
特典・サービスの使い分け
海外旅行保険はAカード(自動付帯)、ポイント還元率はBカード(高還元)、空港ラウンジはCカード(ゴールド特典)など、それぞれのカードの強み(保険、ポイント、特典)を使い分けることで、より多くのメリットを享受できます。
特に、傷害・疾病治療費用は合算できる場合が多いので、複数枚のカードを組み合わせることで補償を手厚くできます。
支払い方法:サイン、暗証番号(PINコード)またはタッチ決済
セブ島でのクレジットカード決済は、主に以下の3つの方法で行われます。
- サイン:従来からの方法で、レシートにカード裏面と同じサインをします。店員がサインを確認します。
- 暗証番号(PINコード)入力:ICチップ付きカードの場合、端末に4桁の暗証番号(PINコード)を入力して認証します。サインよりもセキュリティが高いとされています。
- タッチ決済:VISAのタッチ決済やMastercardコンタクトレスなどです。サインや暗証番号の入力は不要で、カードを端末にタッチするだけで、支払いが完了します。
セブ島では、比較的新しい端末を導入している店舗や、大手チェーン店などではPINコード入力が求められるケースが増えています。最近では、スーパーなどでタッチ決済も増えています。
しかし、古い端末を使用している店舗や、店員の慣れなどから、依然としてサインを求められる場面も多くあります。
請求通貨の選択:現地通貨(フィリピンペソ PHP)建てを選ぶべき理由
海外でクレジットカード決済をする際、まれに「自国通貨(日本円 JPY)で支払いますか? それとも現地通貨(フィリピンペソ PHP)で支払いますか?」と聞かれたり、端末に選択画面が表示されたりすることがあります。
これは、DCC(Dynamic Currency Conversion)と呼ばれるサービスです。
結論としては、必ず「現地通貨(フィリピンペソ PHP)」建てでの支払いを選択してください。
DCCは一見親切なサービスのように見えますが、多くの場合は利用者にとって不利な条件となっています。必ず現地通貨(PHP)での決済を選択しましょう。
なぜPHP建てを選ぶべきなのか?
日本円建てを選ぶと、その場で支払金額が確定するメリットがあるように見えますが、実際には店舗側が独自に設定した、通常の為替レートよりも不利なレート(多くの場合、3~5%程度上乗せされたレート)で換算されることがほとんどです。
カード会社が請求時に適用する標準的な為替レートと海外事務手数料よりも、結果的に割高になるケースが多いです。
また、DCCを利用した場合でも、カード会社によっては別途海外事務手数料がかかる場合があり、実質的に手数料を二重に支払うことになる可能性もあります。
DCCを避けるには?
次の3点に注意しましょう。
- 支払い時に確認:店員に通貨選択を尋ねられたら、明確に「フィリピンペソ(PHP)で」と伝えましょう。
- 決済端末の確認:決済端末の画面に「JPY」や「PHP」の選択肢が表示されたら、必ず「PHP」を選択します。
- レシートの確認:支払い後のレシートで、請求通貨が「PHP」になっているか確認しましょう。もし意図せず「JPY」で決済されていた場合は、その場で店員に修正を依頼してください(ただし、修正が難しい場合もあります)。
手数料とレートの知識:損しないための重要ポイント
海外でクレジットカードを利用する際に、避けて通れないのが「手数料」と「為替レート」の問題です。
これらの仕組みを理解していないと、知らず知らずのうちに損をしてしまう可能性があります。
ここでは、セブ島でクレジットカードをお得に使うために知っておくべき重要なポイントを解説します。
海外事務手数料(為替手数料)
海外でクレジットカードを利用すると、日本円に換算される際に「海外事務手数料(為替手数料)」が発生します。
これは、カード会社が外貨での利用データを処理し、日本円に換算するためのコストとして請求されるものです。
カード会社やカードの種類によって異なりますが、一般的に利用金額の1.6%~2.5%程度です。例えば、10,000円相当の買い物をした場合、160円~250円の手数料が上乗せされる計算になります。
主要カード会社の海外事務手数料率の例
カードによって手数料率には差があるため、手数料率が低いカードを選ぶことで、支払総額を抑えることができます。
年会費無料のカードでも、手数料率が異なる場合があるので注意が必要です。
カード会社/ブランド例 | 海外事務手数料率 (税込) |
---|---|
楽天カード (VISA/Master) | 1.63% |
楽天カード (JCB) | 1.60% |
楽天カード (AMEX) | 2.00% |
エポスカード (VISA) | 1.63% |
三井住友カード (VISA/Master) | 2.20% |
JCBプロパーカード | 1.60% |
セゾンカード (VISA/Master) | 2.19%~2.20% |
セゾンAMEXカード | 2.00% |
アメリカン・エキスプレス | 2.00% |
ライフカード (VISA/Master) | 2.20% |
Wiseデビットカード | 約0.6%~(変動、通貨による) |
ATMキャッシング手数料
現地のATMからクレジットカードを使って現金(フィリピンペソ)を引き出す「海外キャッシング」は便利ですが、以下の手数料がかかります。
まず注意点として、お手持ちのクレジットカードが海外キャッシングに対応しているか、いくらまで対応しているかを確認してください。
カード会社の手数料
多くのカード会社では、海外ATM利用手数料として、1回あたり110円または220円(税込)がかかります。
例えば、1万円以下の引き出しで110円、1万円超で220円です。
ATM設置銀行の手数料
セブ島のでATMを利用する場合、フィリピンの銀行が独自に定めるATM利用手数料が別途かかることが一般的です。
1回あたり250ペソ(約650円)が相場です。これは引き出し額に関わらず一律です。10,000ペソの引き出しでも、または100ペソの引き出しであっても、一律に250ペソです。
ATMの画面に手数料が表示されるので、確認してから操作を進めましょう。
1回のキャッシングで、「カード会社手数料」+「現地ATM手数料」+「利息」がかかるため、少額を何度も引き出すのは非常にコスト高になります。利用する際は、ある程度まとまった金額を一度に引き出す方が効率的です。
利息
海外キャッシングは、クレジットカードを使った「借金」と同じ扱いになります。
そのため、利用日から返済日までの期間に応じて、年利15%~18%程度の利息が発生します。日割り計算されるため、返済期間が長くなるほど利息は増えます。
キャッシング利用後、カード会社のウェブサイトなどから繰り上げ返済(早期返済)を行うことで、利息の発生を最小限に抑えることができます。
繰り上げ返済の方法はカード会社によって異なるため、各カード会社に確認してみてください。
セブ島滞在に最適なクレジットカード選びの3つのポイント
セブ島への旅行、留学にどのクレジットカードを持っていくべきでしょうか?
以下の3つのポイントを比較検討してみてください。
1. 海外事務手数料の安さ
前述の通り、海外でクレジットカードを利用すると必ず「海外事務手数料(為替手数料)」がかかります。
この手数料率はカードによって異なり、一般的に1.6%~2.5%程度です。利用額が大きくなればなるほど、このわずかな差が支払総額に大きく影響します。
例えば、同じ楽天カードでも、VISA/MastercardとJCB、AMEXで手数料率が異なる場合があります。
年会費無料のカードで比較するなら、楽天カード(JCB:1.60%、VISA/Master:1.63%)、エポスカード(VISA:1.63%)などが比較的低めです。
2. 海外旅行傷害保険の充実度
海外滞在中の万が一の病気、ケガ、盗難などに備える海外旅行傷害保険は、クレジットカード選びの非常に重要な要素です。
90日または60日以内
どのクレジットカードでも保障期間に制限があります。出国後60日または90日以内です。留学で長期滞在される方はお気をつけください。
利用付帯90日間のカード | 利用付帯60日間のカード |
---|---|
三井住友トラストカードベルメゾンメンバーズカード 三井住友クラシックカード 東急TOPClubQ JMBカード SBIゴールドリクルートカード JCB一般カード(JCB ORIGINAL SERIES) JCBゴールドEXTAGE(29歳以下限定) JCBカードEXTAGE(29歳以下限定) | SuMi TRUST CLUBカード(各種) デルタ スカイマイル SuMi TRUST CLUB ゴールドVISAカード デルタ スカイマイル SuMi TRUST CLUB プラチナVISAカード |
※各カードの利用付帯などの特典は定期的に変更されますので、契約前や使用前に確認してください。
自動付帯 vs 利用付帯
クレジットカードの付帯保険は、カードによって「自動付帯」と「利用付帯」の2種類に分かれます。
- 自動付帯:カードを持っているだけで保険が適用されます。特別な手続きは不要で、最も安心です。
- 利用付帯:日本出国前の公共交通機関(航空券、電車、バス、タクシーなど)の料金や、募集型企画旅行(パッケージツアー)の代金をそのクレジットカードで支払うことが、保険適用の条件となります。条件を満たさないと保険が適用されないため、注意が必要です。利用付帯の場合は、適用条件をしっかり確認しましょう。
補償内容と補償額
- 傷害死亡・後遺障害:ケガが原因で死亡または後遺障害が残った場合の補償。
- 傷害・疾病治療費用:海外でケガや病気により治療を受けた場合の費用補償。これが最も重要です。 複数カードを持っている場合、この治療費用は合算できます。
- 救援者費用:現地で入院した場合に、日本から家族が駆けつけるための渡航費や滞在費などを補償。
- 携行品損害:旅行中に持ち物が盗難・破損した場合の補償。免責金額(自己負担3,000円程度)があり、補償対象外の品物(現金、電子機器のデータなど)もあります。
- 賠償責任:他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりして法律上の損害賠償責任を負った場合の補償。ホテルの設備を誤って破損した場合なども対象になることがあります。
3. ポイント還元率や特典
せっかくクレジットカードを使うなら、ポイントやマイル、その他の特典もお得に活用したいところです。
セブ島でクレジットカードを利用した場合も、日本国内と同様ポイントが貯まります。カードによりますが、0.5%~1.0%が一般的です。
また、その他の特典としては、空港ラウンジです。
成田や羽田空港には、ゴールドカード以上のクレジットカードをお持ちの方のためのラウンジがあります。ただし場所はいずれも、出国後ではなく、出国前のエリアです。
一部のクレジットカードには、プライオリティパスが無料で付いてくるものがあります。プライオリティパスがあると、セブ島では出国後エリアにあるラウンジを利用できます。
セブ島滞在でおすすめのクレジットカード5選
セブ島への渡航目的や重視するポイントに合わせて、おすすめのクレジットカードを5枚厳選してご紹介します。
それぞれのカードの特徴、メリット・デメリット、年会費、保険、ポイント、ブランドなどを詳しく解説します。
カード名 | 国際ブランド | セブ島での使いやすさ | 海外事務手数料 | 海外旅行保険 | 傷害・疾病治療費用 | 年会費 (税込) | コメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
エポスカード | Visa | ◎ (Visaは普及率高い) | 1.63% | 自動付帯 | 最高 疾病270万/傷害200万 | 無料 | 年会費無料で自動付帯保険が付くのが最大のメリット。 |
ANAカード (一般) | Visa、Mastercard、JCB | ◎ (Visa/MC) / 〇 (JCB) | 2.20% (Visa/MC) / 1.60% (JCB) | 利用付帯 | 最高 50万円程度 | 2,200円 (初年度無料等あり) | マイルを貯めたい人向け。保険は利用付帯。 |
楽天カード | Visa、Mastercard、JCB、Amex | ◎ (Visa/MC) / 〇 (JCB) / △ (Amex) | 1.63% (Visa/MC) / 1.60% (JCB) / 2.0% (Amex) | 利用付帯 | 最高 200万円 | 無料 | 年会費無料で持ちやすい。保険は利用付帯。 |
リクルートカード | Visa、Mastercard、JCB | ◎ (Visa/MC) / 〇 (JCB) | 2.20% (Visa/MC) / 1.60% (JCB) | 利用付帯 | 最高 100万円程度 | 無料 | ポイント高還元が魅力だが海外利用では標準的。保険は利用付帯。 |
アメリカン・エキスプレス・カード (グリーン) | American Express | △ (Visa/MCより劣る) | 2.0% | 利用付帯 | 最高 100万円 | 月会費 1,100円 (年13,200円) | ステータス性は高いが、セブ島での加盟店は限られる。保険は利用付帯。 |
1. エポスカード

セブ島旅行に非常におすすめのカードです。
年会費無料、自動付帯保険、低めの海外事務手数料、Visaブランドの高い汎用性と、旅行者にとってメリットが大きいです。
Visaブランドのため、クレジットカードが使える場所であれば、セブ島内で最も広く利用できる可能性が高いカードの一つです。主要ホテル、モール、レストラン等で困ることは少ないでしょう。
コスト
年会費は永年無料です。海外事務手数料も1.63%と、一般的なカード(2.2%程度)と比較して低めに設定されています。
海外旅行保険
年会費無料にも関わらず「自動付帯」 する点が最大の魅力です。旅行代金をカードで支払わなくても、持っているだけで保険が適用されます(※補償内容・条件の確認必須)。
傷害・疾病治療費用も比較的高額(例:疾病 最高270万円/傷害 最高200万円など。)カバーされるため、お守り代わりに最適です。
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2. ANAカード(一般カード)

ANAマイルを貯めたい人向けのカードです。
保険が利用付帯である点、Visa/Mastercardの手数料が標準的である点を考慮すると、保険や手数料メリットを最優先する場合には他のカードが有利かもしれません。
セブ島で利用する場合はVisaまたはMastercardを選べば、エポスカード同様にセブ島内で広く利用できます。JCBの場合はやや使える場所が減る可能性があります。
コスト
年会費は2,200円です。ただし、初年度無料や割引制度があります。
海外事務手数料はブランドにより異なり、Visa/Mastercardの場合は2.20%、JCBの場合は1.60%です。
海外旅行保険
「利用付帯」です。日本出国前に航空券や募集型企画旅行の代金などをこのカードで支払うことが保険適用の条件となります。
補償額(例:傷害・疾病治療 最高50万円程度)は、自動付帯のエポスカードや有料カードと比較すると控えめです。
3. 楽天カード

年会費無料で持ちやすく、ポイントも貯めやすい人気のカードです。
海外事務手数料がVisa/Mastercard/JCBで低めに設定されている点は、セブ島での利用においてメリットです。
保険は利用付帯のため、保険目的の場合はエポスカードに軍配が上がりますが、手数料を抑えつつポイントも貯めたい場合に良い選択肢です。
コスト
年会費は永年無料です。海外事務手数料はブランドにより異なり、Visa/Mastercardは1.63%、JCBは1.60%と低めです。Amexは2.0%です。
海外旅行保険
「利用付帯」です。ANAカード同様、事前に旅行関連費用をカード決済する必要があります。補償額(例:傷害・疾病治療 最高200万円)は、無料カードとしては充実しています。
4. リクルートカード

日本国内でのポイント還元率(1.2%)が非常に高いのが特徴のカードですが、海外利用の手数料には直接反映されません。
セブ島での利用を主目的にする場合、手数料ではJCBブランド(ただし加盟店は少ない)、保険では他のカード(特にエポス)が有利になる可能性があります。
コスト
年会費は永年無料。海外事務手数料は発行会社/ブランドにより異なり、MUFG発行のVisa/Mastercardの場合は2.20%、JCB発行の場合は1.60%です。
海外旅行保険
「利用付帯」です。旅行代金の決済が必要です。
補償額(例:傷害・疾病治療 最高100万円程度)は、カードによって異なるため確認が必要ですが、他の無料カードと比較してやや控えめな場合もあります。
5. アメリカン・エキスプレス・カード(グリーンカード)

ステータスや付帯サービス(空港ラウンジ利用など、カードにより異なる)を重視する方向けのカードです。
セブ島での決済の利便性という点では、他のカードに大きく劣ります。他のVisa/Mastercardをメインに持ち、補助的に持つ、あるいは特定の優待目的で持つカードと言えます。
コスト
月会費制(1,100円/月、年換算13,200円 税込)であり、年会費は高めです。海外事務手数料は2.0%です。
海外旅行保険
「利用付帯」です。旅行代金の決済が必要です。補償額(例:傷害・疾病治療 最高100万円)は付帯しますが、グリーンカードでは、年会費を考えると特筆すべきレベルではないかもしれません。
要注意!セブ島でのクレジットカードの安全対策
クレジットカードは非常に便利ですが、特に海外では不正利用のリスクも伴います。
セブ島で安心してカードを利用するために、起こりうるリスクとその対策について理解しておきましょう。
スキミング
カード情報を不正に盗み取る手口です。
- ATMでの手口:ATMのカード挿入口やテンキー(暗証番号入力部分)に、不正な読み取り装置や小型カメラが取り付けられていることがあります。カードを通したり、暗証番号を入力したりする際に情報が盗まれます。
- 店舗での手口:不正なPOS端末(決済端末)を使われたり、店員が客の見ていない隙にカード情報を別の機器で読み取ったりするケースがあります。
予防策
- ATM選び:銀行内やショッピングモール内など、管理が行き届いていそうな、明るく安全な場所にあるATMを選びましょう。路上設置のATMは避けるのが賢明です。
- 不審な点がないか確認:ATMを利用する前に、カード挿入口やテンキーに不自然な部品が付いていないか、周辺に小型カメラらしきものがないか、確認しましょう。少しでも怪しいと感じたら利用をやめます。
- 暗証番号入力時は手で覆う:暗証番号を入力する際は、もう片方の手でキーパッドを覆い、盗撮を防ぎましょう。
- カードから目を離さない:店舗での支払い時、店員にカードを渡したら、その処理が終わるまでカードの行方から目を離さないようにしましょう。奥に持って行かれるような場合は注意が必要です。
ATMトラブル
セブ島のATMでは、まれに「ATMにカードが吸い込まれて出てこない。」「操作は完了したのに現金が出てこない。」といったことが起こります。
対処法
- ATM備え付けの連絡先に連絡:ATMの画面や筐体に、緊急連絡先の電話番号が記載されていることが多いです。連絡して指示を仰ぎます。
- 銀行の営業時間内なら窓口へ:もし銀行内のATMで営業時間内であれば、すぐに窓口の行員に相談しましょう。
- カード会社に連絡:現地での解決が難しい場合や、カードが吸い込まれてしまった場合は、日本のカード会社の緊急連絡先に電話し、カードの利用停止手続きと状況の説明を行います。
- 現金が出てこない場合:取引記録は残っているはずなので、カード会社経由で調査を依頼すれば、後日返金される可能性があります。レシート(発行されれば)やエラー画面の情報を控えておきましょう。
予防策
- 安全なATMを選ぶ:銀行内などの信頼できる場所のATMを選びます。
- 明細票(レシート)を受け取る:取引の証拠として、必ず明細票を受け取り、保管しましょう。
紛失・盗難
スリ、置き引き、ひったくりなどで財布ごと、あるいはカードだけを失くしてしまうケースです。
対処法
- すぐにカード会社へ連絡:紛失・盗難に気づいたら、直ちにカード会社の緊急連絡先に電話し、カードの利用停止手続きを行います。不正利用を防ぐために、一刻も早く連絡することが重要です。連絡先は事前にメモしておきましょう。
- 警察への届け出:現地警察に届け出(ポリスレポートの取得)が必要な場合があります。カードの再発行や、付帯保険(携行品損害など)の請求に必要になることがあります。
予防策
- カードの保管場所:カードは財布だけでなく、別の安全な場所(ホテルのセーフティボックス、カバンの内ポケットなど)にも分散して保管しましょう。
- 持ち歩くカードは最小限に:その日に使う予定のないカードは、ホテルのセーフティボックスなどに保管しておきます。
- 貴重品の管理:人混みや交通機関内ではカバンを体の前に持つなど、スリ対策を意識しましょう。レストランなどで席を立つ際は、貴重品から目を離さないようにします。
セブ島でクレジットカードに関するよくある質問 (FAQ)
セブ島でのクレジットカード利用に関して、多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。
まとめ
ここまで、セブ島でのクレジットカード利用に関する情報を、基本から選び方、おすすめカード、注意点、その他の決済方法まで幅広く解説してきました。
セブ島は、日本とは異なる決済環境や注意点があることも事実です。
この記事でご紹介した情報を参考に、現金や他の決済方法と賢く組み合わせることで、セブ島での滞在はより快適になると思います。
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